case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2012,8,20 PM11

アニメは原作ファンのためのファングッズじゃあないと思うの。はぁ…。

バランスロック

落ちそうで落ちない岩って、イイよね。
いやぁ、スリリングとかではなく。全然なくはないけど。
言葉にしづらいけどさ、たぶん、重力スゲーとか、そっちに近い。
「重力」って言語で定義できるんだけどさ、概念だから本質的に説明できないじゃん。いや説明はできるだろっていうそこの御仁、重力を文字で「表現」あるいは「描写」しなさいって言われて、的確にできる自信ある?
たぶん、神とか死とかが近い。理解したつもりにはなれる。理屈もなんとか説明できる。でも表現はできない。少なくとも言語に頼った表現はできない。外界の固定を言語に頼る生物である以上、それは本質的に理解している状態とは言えない。
まあ、最初の「理解したつもり」を叩き台にして考察を進められるかどうかが今の理系と文系の分かれ目だなんて言われてそうだけど。
岩の話に戻す。重力スゲーといっても尊敬や畏敬の類じゃないな。そっちへ傾倒しとくと巨岩信仰とかに行けるんだろうけど残念ながらお呼びじゃない。でも別方面の信仰ではあるのかもね。ああいう岩見て最初に反射的に思うことは「誰がやったんだ?」だから。
あえてロマンティスト風に言うなら、その問いの答えはカミサマのイタズラとなるわけだ。
何を恥ずかしいことを言っているのかと思うかもしれないが、とりあえずこのカミサマは自然とか宇宙とか運命とか、人知を超えた巨大なうねりみたいなもんという意味の方。神道じみてるんだな。日本人だもの。で、そういうのが意志とか気分とか持ってるのか知らんけど、とにかく人間でいう気まぐれみたいなのを起こして特に意味もないけど岩を積んでみたと。上手くいったから保存してあと放置しました、みたいなふうに思えるわけね。肝心なのは、もっかい気まぐれ起こした折には掃除と称して自分の成果物を破壊し始めるかもしれないなあ、とまで俺の想像が進むこと。
台風だって隕石だってそう。専門の学者さん方から言わせれば御大層な理屈があるのでしょうが、自分が一介の生物と弁えている人間様から言わせていただければ自然の気まぐれみたいなもの。実のところそう考えてしまうようなものはこの世界にすごく溢れてて、そういうナチュラルミラクルパゥワーがお仕事した痕跡の中でもかっこいいやつの標本なのよね、私にとってのバランスロック。
真下に家なんか立ってるともう最高ですわ。「いつでも崩せますが?(ハナホジ」的な意志の下で生かされてるなんて錯覚すると胸がすく。人間様を対比物に据えて、カミサマがいかに圧倒的かを知る儀式。逆でもいい。そのへんは気分と相談。
やっぱり男の子だからね、でっかいものに憧れるんですよ。ねー。

廃墟写真も好きだが上と同じような感性の都合で緑や海水なんかに浸食されてるのが特に好きなようだ。

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