case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2012,9,11 PM10 【映画録『千と千尋の神隠し』】

千と千尋の神隠し
日本映画(スタジオジブリ)、2001
監督・脚本/宮崎駿

千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]

千と千尋の神隠し (通常版) [DVD]

絵と音楽をそれぞれちゃんと視聴しようキャンペーン。
オケの使い方が大胆すぎて目を剥いた。こんなんなってたのか。
ただし途中から絵の方にばかり心奪われて結局ぼんやり視聴してしまった。カオナシが暴走始めたあたりからゼニーバの家に行くまでが特にヤバい。いや実際常にため息の漏れるような絵ばかりで、音楽に集中するのが至難の苦行だったわけだが。
それでもテーマBGMが耳に残るのはいいね。素直に鳥肌もの。
脚本はあくまで子供向けだったんだなあ。記憶にあるのよりもあっさりしてて拍子抜け。
ちなみに、たぶんおそらくきっといや絶対今さらな考察なのだろうけどようやく気付けたこととして。腐れ神とハクの件で人間の開発や発展に影響された川の破壊がかなりわかりやすく描写されているわけだが、それに対してあの湯屋やその周辺施設のことをバブル時代に際限なく建設された(そのうち多くが遺棄された)テーマパークのようだと千尋の父親が口にしたことが大変印象的だった。廃墟写真を集めているとそういった「テーマパーク遺跡」が半分以上を占めるので千尋の父親には充分共感できるが、日本における大規模な開発、暴虐に等しい自然破壊の象徴が八百万神々の慰安所として使われているというのは、とても皮肉じみた奇妙な構図だが、だとしてもなんて美しい皮肉だろうと驚嘆した次第である。