case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2012,10,23 AM1 【映画録『ホステージ』】

媒体の適正ってあるよねと自分の創作でも痛感する日々ですが。


ホステージ
原題:Hostage
アメリカ映画、2005
監督/フローラン・シリ、脚本/ダグ・リチャードソン

ホステージ [DVD]

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B・ウィリス氏は原作小説読んでホレ込んで真っ先に映画化権買いに走ったそうだが、彼が撮れる映画向きの脚本ではなかったんでないかという印象。ああいや彼が撮ったのではないが監督を選んだのは彼でその監督は彼のオススメという触れ込みだった。そういう言い方をすると監督の適正が問題っぽいが、実際あの脚本を映画として見せ(魅せ)られるレベルにまで研磨洗練するにはそもそもの積載量が香ばしすぎる。もしやるとしたら3時間映画か連続テレビドラマだ。あえて人の適正で言えばサスペンスもので有名な監督・脚本家を連れてこなくては厳しい。自国びいきをするわけではないが正直この手の群像サスペンスは邦画の方が秀逸なものが多いのだ。尺を取らずに多くのものを見せる方法を心得ているものと思う。その分大味なものは概ねイマイチだが。
総括からまず言えば、観ている間はそれなりにワクワクもして面白いのだがいつの間にか終わっているという作品だった。記憶に残らない理由は結局何がウリで見せ場だったのかがいまいちわからなかったからだろう。実際わかるわからない以前にアクションなのかサスペンスなのか群像なのか陰謀なのか友情なのかトラウマの克服なのか、あれもこれも放り込んだ挙句どこもいまいち活かし切れていなかったように思う。まあ悪役が最初から最後まで間抜けで低レベルすぎたというのがそもそもな気もするが。先述の通り観ている間は一応なんとなくなら面白かったので決してだらついていたわけではないが、大玉と銘打たれた花火を目の前にいくつも用意されて終止噴水花火を見せられていた心持ちである。いや好きですよ噴水花火も?中には凄いのもあるけど?だが残念ながら本作には思いがけずあっと驚かされるような仕掛け花火も出てはこなかった。気がついたら火は消え、花火大会は終わっていた。思い出すこともなければ、二度と来ることもないだろう。暇つぶしにはちょうど良かったかもしれないが二時間の暇をつぶすのにもっと有意義な方法ならいくらでもあった。というのは映画好きの背負うべき業でしかないが。
ちなみに今回の女性のキャスティングは誰かの好みだろうか。おなかプニプニやん。主人公の娘も人質姉弟の姉もどちらも少々ふとましかった。ベッドの上で大の字拘束プレイとかなかなかマニアックなのに見た目のせいでさらにマニアックに。むっちりは需要あるんだろうけどそれともまた微妙に違う。特に主人公の娘役は見た目以外もいろいろと大丈夫かこれと思っていたがウィリスの娘やん!本作が初出演だったのだろうか。年々顔の中心にパーツが寄っていってスケジュール帳といっしょに余白が増えていると聞くが当時はまだ顎が丸かったらしい。それでも父親と並んで座っている序盤のシーンではすでにどことなく似てしまっている。なんというか自分の娘でこの手の苦労はしたくないとかわけのわからない哀愁を感じてしまったので取り返しがつかなくなる前にボクは筆を置こう。全部忘れよう。