case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2012,12,11 PM9 【映画録『unknown/アンノウン』】

なんでもまとめて済ませちゃう。悪い病気だと思う。


『アンノウン』
原題:Unknown
アメリカ映画、2011
監督/ジャウム・コレット=セラ
脚本/スティーヴン・コーンウェル&オリヴァー・ブッチャー

『unknown/アンノウン』 原題:Unknown
アメリカ映画、2006
監督/サイモン・ブランド、脚本/マシュー・ウェイニー

unknown/アンノウン [DVD]

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ギャーボクガホシカッタノハ2006ジャナクテ2011ノアンノウーーーーーーン!!!!11!!!1
聞いてくれ。観終わるまで気づかなかった(呆然)。
まあそんなこともありますよ。ありますか?とりあえず面白かった。だからよし。うん。
90分のライトミステリな本作。といっても典型としてはなかなかよくできている。
脱出不可の小さな工場で気を失っていた男5人。何らかの乱闘があった後と思われる状況で全員が記憶喪失というなかなか思い切った設定。うち一名が外から不可解な電話を受け、拾った新聞と照らし合わせて5人のうち2人が身代金目的で誘拐された会社長と会計士であり、残りと電話の相手が誘拐犯グループと判明する。果たして誰が誘拐犯で誰が人質なのか…。
要するに疑心暗鬼ゲームという名のシチュエーションサスペンスなのだが、直球でそれをやっていてしかも安っぽくない。また記憶喪失が薬物(工場で扱っていた有毒ガス)によるもので一時的かつ個人差ありというギミックが脚本において非常に効果的に用いられている。誰か一人の記憶が戻ったとしても、それが真実であることを認められる人間がいない、ということは記憶が戻っても戻ったと証明する手段がないのだ。また記憶がない状態で自分が犯罪者かもしれないという恐怖もあるため、「誰かが記憶が戻ったと嘘を言って自分を誘拐犯に仕立て上げるかもしれない」という疑心が状況を膠着させる。また誘拐された側と確定した場合、これから戻ってくる誘拐犯グループに始末されてしまうと容易に想像がつくため、自分が誘拐犯でないと記憶が戻らないうちから強く主張するメリットもない。行き着く先は、とりあえず全員が人質であると仮定して、残りの誘拐犯たちが帰ってくる前に工場を脱出して逃げおおせるか、誘拐犯たちを迎え撃つか。
結末はなんのことはない、ライトミステリらしいお定まりの展開だが、ご都合主義と斬って捨てててしまうには惜しいほど綺麗にまとまっている上にヒトクセある終わり方だ。先にも書いたが展開も演出も安っぽくなく飽きないので、観て特に損をしたような気はしない。これより面白いミステリ作品なんて他に腐るほどあるだろうが、息抜き程度に観るなら充分上等。むしろハマる人にはかなりウケるはず。借り間違えはしたが怪我の功名とやらであった。