case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2013,2,23 PM6 【読書会】


上旬のことになるがサークルで読書会をしたのに日記につけていなかった。
正確には追試のため本番に参加はできず、終了後の居残り(駄弁り)組と話をした程度なのだけど。

お題はいつもならうちのサークルが冊子のやり取りをしている某国立大文芸部の作品から読書会向きのものを選ぶのだが、今回から主催係の意向で一般作品も取り入れることになった。というわけで津原泰水の『綺譚集』を推薦。

綺譚集

綺譚集

ここから「アクアポリス」「約束」「安珠の水」「古傷と太陽」を。
テスト期間明け直後という時期の関係もあってなるべく短いものを、ということだったので。しかし短編集ってあんまり縁がない、中編集ならあるけれど、他に短編集といえば星新一になるが星新一で読書会はもう飽きた、ということもありながら。
で、やっぱり募集する時期もテスト前で悪かったらしく、他の推薦が出なかったためあえなく「安珠の水」と「古傷と太陽」に決定。あえなく。

なんというか、ちょっと謝りたい気分だった。
爆死だったらしいから。なにしろ爆死だったらしいから。しかも実は案の定ときている。

いや、まあ、こちらも全く何も考えずに推薦したわけではなかったけれども。個人的には一番幻想小説らしい幻想小説を前にしてみんながどんな感想を持つかなー、って期待をしなかったわけじゃないけど。でも正直に言えば、この本に驚嘆したくてするようなのは書く側の人間でさらに技巧派寄りの人間に限られるって、はい、わかってはいました。

個人的にはこの本に収録されている作品はどれもは凄い。読みながら「津原泰水SUGEEEEEEEE!!!」って絶賛する。でも何が凄いって聞かれたら技巧だ再現性のなさだと言う以外にない。読書を普通に楽しみたい人たちからすれば「ふ、ふーん…汗」で終わってしまうのかもしれない。中身がないわけではないがより純文学的な楽しみ方を推奨する以外にない。

まあ、そうだろうなあと思いつつも、そうでないこともあるかもしれないなんてちょっとのんきに思ったりもしてました。推薦した本人がいなかったせいだってほど部員を信用してないわけじゃないけど、さすがに今のサークルでやろうと思うなら、やっぱり学校の国語よろしく主題云々の話をしやすい作品のがよいかも。

だがやはりボッコちゃんは避けたい。読書会の練習にはちょうどいいがそれとして選ぶのが面倒なのと何よりやはり飽きた。それに読書会は参加者の読書の幅を広げるためのものでもある。だからなるべくみんなが普段読まないような作品がいいんだ。

というわけで、次があるとすれば何がいいか。ヘミングウェイや芥川くらい読めろというサークルでもないしなあ。サリンジャーは自分の趣味すぎて気が引ける(笑)。井伏がギリギリかアウトか。中編を許してくれるならそれなりにあるんだが。