読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2013,5,3 PM11 【映画録『スペル』】

4月中一度もレビューを書けなかったということは、4月と3月末に観たままの映画がそのまんま溜まりに溜まっているということじゃ。うぎゃあ…。

さすがに今から全部レビュー書くのはつらい。さすがにそんな時間も体力もない。

根拠のない義務感に駆られてやるようなものではないのだ。趣味とはそういうものだ。

というわけで、ほぼ備忘録代わりの短いログになります。特に感想書きたいところだけ感想書くので、自然ネタバレのオンパレードになってる点は注意。


『スペル』
原題:Drag Me to Hell
アメリカ映画、2009年
監督/サム・ライミ、脚本/サム・ライミ&アイヴァン・ライミ


あのスパイダーマンのライミ監督が手掛ける新感覚ホラー!映画の歴史を覆す!みたいなお決まりの大言壮語で本格派ホラーのように宣伝されていたが、蓋を開けてみれば意図的なB級臭さを演出したシュールギャグ映画。だがそれとして最強だった。
同じく映画好きの弟に、何かいいホラーはないかと聞いたところ推薦された本作なのだが、まあとてもいい意味で騙された。怖いは怖いんだが、なんか違うというか、なぜか笑ってしまう怖さなのだ。絶叫マシンの怖さに似ていなくもないがそれとも違う。見た目のおぞましいジョークグッズをプレゼントされた時の感覚の方が近い。
そうねえ、一つ挙げれば、やたらこのヒロイン口に入るのよね、いろんなものが。基本的に老婆の幻覚に吐きかけられたもの(蛆虫とか目玉とかンーコらしきものとか)はだいたい口に入ってる。見てるこっちとしてもうぎゃああああ(鳥肌)という気分にはなるのだけど、そこで全然絶句したり呆然としたりはしない。
あれだ、芸人が映画のパロでやるヨゴレ芸が一番近い。「怖い怖い怖い!」「いたたたた!」「うげええええ!」と臆面もなくはしゃがされてしまう。そういうホラー映画なのだ。ここでB級というのは出来の悪さのせいでフリークスが上記のような穿った愉しみ方をし始めるものだが、本作はB級っぽいことを演出に組み込み、そういう楽しみ方を巧みに促してさえくる。新感覚という触れ込みもあながち間違ってはいなかった。

ちなみにサムライミ監督の新作もまたホラー。今度はというか今度こそ本格ホラーと思われる映画ポゼッション。日本では5月25日(土)からロードショーである。
リンク:その箱を開けてはいけない― 映画『ポゼッション』5月25日公開