case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2013,6,15 AM12

完全に徹夜明けな上に眠気がロストしたヤバいコンディションなのだが更新。

いや、別にいつもこんな生活してるわけじゃないです。わりと常人っぽく規則正しく生きてます。夜型じゃないです。最近は授業なくても朝は眠気覚ましに学校へ行きます。ただ週末だけは友人と朝まで飲んだりするのでこんな感じ。お酒も基本的に週末だけ。

しかしそれでも心労はひどく溜まる。社会に出ればもっと溜まるんだろうが今だって酷いな。ていうか女の子にぶつけるようになったらおしまいだと思います。とある直近の失態は飲み過ぎということでカタがついたけれど本当はもっと悪い。謝罪では足りないので個人的に何かしよう。

最近サークルの方で歳もわきまえずでしゃばり気味という状態で言うことではないが、我慢することばかりが増えていく。これでもわりと丸くなったつもりだが元来「コントローラー貸せ!」タイプの人間なのでタチが悪い。我慢することなんて社会に出ればもっと以下略。

いや、自分が我慢して万事うまくいけば何も言うことはないんだが、どうにも裏目に出ることが多い。声をひそめず音頭を取っとけばあんなことにはならなかっただろうと容易に想像がつく場面が再々あるから困る。自惚れではない。指揮者が経験者であればあり得ないミスなど、学生のサークルなんかでは日常茶飯事だ。
だが出しゃばるのはよくない。経験者はすぐいなくなるから新たな経験者が求められる。ロートルが出しゃばると新兵が経験を積めない。が、出しゃばれば回避できるミスもあるし、また、出しゃばるのと出しゃばらないのとで若い世代の経験の質がどう変わるかちょっと判断がつきづらい。任せた結果失敗した挙句腐ったマヨネーズみたいな海馬で後悔が処理されろくに反省されない可能性だってある。そうなるぐらいなら出しゃばった方がいいが、そこまでランクの低い学生もさすがにそうはいない。が、いるにはいる。わりと痛切なジレンマだ。

軽く情報をリークするような記事になるがまあここはある程度吐き出し窓だ。記事カテゴリを「純日記」だけにして書こう。

今回の「音頭取ってしまえばよかった」は近日学内で行われる小祭イベントでうちが行う読者参加型企画だ。内容をおおまかに言えば、「祭に来た人にアイディアを募集し、それを起用して小説にする」というもの。募集するアイディアというのは――最終的に「台詞&シーン(後述)」に決まったが――例えば三題噺のお題や、登場キャラクター案なんかがそうだ。

で、発案者兼企画担当者の一人しか今日いなかったんだが、結論から言ってこの――仮にπ君としよう――このπ君が絶望的にプレゼンの下手な男だった。かつ、学内小祭イベントで行う企画の特性というものをまるで理解していなかったのだ。

小祭イベントと言っても大したことではない。うちは例年教室一つ貸し切って部誌の頒布・販売をしている。
イベントスペース内での移動は自由。出入りも自由。
企画というのは掲示物として模造紙に掌編小説やらを印刷して黒板にペタリするだけのシンプルなものがオーソドックスだ。
今回の「アイディア募集企画」も同様に黒板に概容説明をペタリして、下に机と紙とペンと箱を用意すればできあがり、である。

とかくふらっと立ち寄るか祭りの実行委員会企画のスタンプラリー目当てでやってくるかのお客さんが大半なので、いかにツボを押さえたとしても掲示物の前で30分も粘るお客さんはそういない。いや、目に留めてくれたお客さんでもそのほとんどが40〜50秒で離脱する。ペンを手に取ってようやく平均一分を越すかどうか。

要点はここである。たとえ謙遜だったとしてもこのように下向きな想定でよい。でなくてはマジョリティは寄ってこないのだ。だって面倒くさそうじゃん!

《あなたのアイディア、小説にします。↓の原稿用紙に800字前後のあらすじを書いてください》

書けるかァ!!俺はその時間を使って浴衣女子をウォッチしに行くわァ!!!

ということではないが、しかしこのくらい大半のお客にとってうちの企画の存在感とか優先度とか、記憶に残る度みたいなものはそんなレベルなのである。

しかしここでπ君、この企画がお客に提供できる楽しさがどうのうこうのと謎の所見を説き始める。π君、TRPGネトゲサイトでGM兼リプレイライターのバイトやってるらしいんだがそこからこの企画の発想を得たらしい。いやだから何なんだよ。楽しさも何もお前さんのお客は金払ってるから君の作品に期待するんだろう?うちの祭りに来るお客の大半は作品化云々についてほぼ期待しねえよ。うちのスペース内では楽しそうってはしゃいだとしてもその後外の屋台でシシカバブ食ってほっぺたといっしょに記憶から抜け落ちるわ。祭りやアウトドアっていうのはそういうひとときのみをエンジョイしに来るもんなんだから。

「そんなマジョリティなんて切り捨てて、真剣に面白そうだと思ってくれる一人、二人に参加してもらえばいいじゃないか」
こういう意見も確かにもっともらしい。もっともらしいが、自惚れもたいがいにしろと言わざるを得ない。
要点と言えるものがもう一つあるのだ。

このアイディア募集企画だが、参加者は祭りの訪問者だけではない。小説を書くのはうちのクルーだ。
すっごい簡単な話、書く側のモチベーションが上がんなきゃどうにもなんねえわけよ。

んでさぁ、与太話が盛り上がって祭りやら冊子やらの企画になるってことはよくあることなんだけどぉ、残念ながらこの企画も与太話から始まったわりにはサークル内で盛り上がる機会もないまま時間もないからって企画としてゴーサイン出ちゃったのよねー。
だから私は思ったわけよ。書き手も「書きやすそう」とか「書いてて面白そう」とか、パッと見てそういうふうに思える企画じゃないとなかなか乗っては来ないだろう、と。
それを説明して加味しながらいくつかアイディアを出したつもりだったんだが、例によってπ君、そのへんについて全く説明しないまま、自分の案といっしょに要領を得ない説明を並べ立てた。書記も真面目に聞いてなくて後で煮シメてやろうかともちょっと思ったが、とりあえずプレゼンは全員に聞こえてるんで、周りが要領を得られる説明をしてれば板書なんて適当でよかったろう。

ていうか案を読みあげるときもぐだぐだと御託が多いよ!御託が半分だよ!それで自分もよくわかってない、半分冗談か照れ隠しみたいな喋り方するから余計にわけがわからない。少なくともあのボンクラ書記を見る限りではまるで理解できてなかったし、しかし周りもあれに毛が生えた程度の理解以上は難しかったろう。

付け足せば、うちの企画のことなんて忘れられて当たり前みたいなことを先述したが、実際小説化されたものが冊子に載っているのを運よく参加したお客さんが見つけてくれれば、企画がどのような形であれ、π君が想定した楽しさだのなんだのっていうのは実現するだろう。普通に考えれば当たり前の話で、しかもそんな運がよければラッキー、のような話はやる前に考えても考えるだけ無駄である。じゃあπ君がプレゼンで並べ立てた御託に意味はあったのか。絶対に何もない。そらひんしゅく買うわ。

まあπ君的には、企画の高尚さと素晴らしさをプレゼンの場でみんなに教えてやって、さらに難しさを説けばやりがいも感じてもらいながら実現性をはかりにかけてくれるんじゃないか、みたいに思ってたのかもしれないけれど、んなこたぁ知らねえよ!そのやりがいってのはてめえの志だろうが!てめえの志を他人に押し付けんな!こちとら鼻でかいで面白そうなやつに飛びつくんだよ!書けそうかどうかとかよくわかんねえから!

うちも小さなサークルではない。書き手側の雰囲気づくりというかモチベーションの元になる企画の魅力っていうのは、実は祭りに来るお客さんから見たそれとそんなに変わらないし、なんだかんだでマジョリティの感性によるものだ。雰囲気だからね。雰囲気が乗れそうかどうかが肝心だからね。つまり少なくともマイノリティのための企画なんかには書き手だって誰も乗りたがらない。そういうのは仲のいい同士で結託して内輪でやれ。
だから自分は、書き手が企画をパッと見て「どういう作品を書けばいいのか」もすでに決まっているようなアイディアを複数挙げたのだ。つまり私の案は逐一二項に分けて説明されるべきだった。「何を書くのか」と「何を募集するのか」に。また素人っていうのはだいたいアイディアをパッと見て「これなら書けそう」って判断できないのがむしろ普通だ。いざ取り掛かると難しかったなんて言い訳は飽きるほど聞いてきたし言ってきた。だから企画側で調整して楽なレールを用意する必要があると思った。それに「何を書くのか」っていうのはお客とってもわかりやすい方がとっつきやすくなるはずなのだ。

このへんでマジで音頭取っとけばよかったとは後悔せざるを得ない。いや前述のように出しゃばりたくなかったんだけどね。我慢しなければ絶対によかったとも思わないんだけどね。π君がマヨネーズ海馬じゃないことだけはまだ信用してるし。
ただ、書いてほしい魅力的な一場面or(and)台詞を募集する「セリフ&シーン(仮)」という企画に、概ね無難そうに見えるという流れ(としか思えないが)で決定したけど、これもまた素人の審美眼。率直に言うとこの企画はアイディアも作品もまともに集まる気が実はしていない。

まずアイディアだが、まず企画の説明が非常に難しく、次に間違いなくパクリだらけの結果に終わるだろう。後者はパクリ禁止の注意書きを忘れないよう目立つように置いてどうにもならなければそれまでだが、とにかく前者だ。掲示する企画説明がキャッチーでかつ簡潔なものにする必要がある。
何より一緒に掲示するサンプルにこだわらなくては。
ネタとして秀逸なものをそれにする必要はない。長いものは一つあればいい。サンプルに必要なのはほどよい面白さと「でもこれなら私も参加できそう」と思わせるような「雑魚さ」だ。「かわいらしさ」でもいい。年に一本の映画も観ないようなバイト中毒がドヤ顔で一行書いて去っていくような状態を理想として演出するのだ。

そして作品だが、正直上のことをすべて完全無欠にやってのけたところで、実際書き手のモチベーションを刺激できるようなものは一握りで、あとはパクリでなくてもどこかで見たことのあるようなしかも安っぽかったり気恥ずかしかったりするもののオンパレードに違いない。また他人の提供したネタだからと気おくれしてうまく料理できないという結果も容易に目に浮かぶ。モチベーションを刺激する一握りだって、その後に「実際使ってみたら難しかった」が待ち構えていないものはいくつになるのか。ていうか祭りが終わって期末テストから怒涛の夏休み突入で祭りのときの企画のモチベーションなんて持続するのかと。
いや、正直一作でも出て月刊誌の方に掲載すればお茶を濁すといわず充分申し訳が立つのではあるし、またこの企画のために書く作品に限っては、しいて一個の作品としてよくできたものを目指さずに、作品の中身でこそお茶を濁すようなカジュアルなノリで書いてもらえばいいと思ってるんだがね(カジュアルの意味を明らかにはき違えている)。

一応言っておくが別に自分の案が選ばれなかったのがそのまま不満なわけではない。実現性についてクソのような御託を並べられたのは憤懣やるかたないが、そもそも書き手が圧倒的に少ないことを前提とした案だったのでサークルのノリ如何によって流れが変わる。また、自分で皆が要領を得られるような説明をしておいた末に選ばれなかったのであれば潔く諦めもついたというものだ。いやまあそもそも諦めるほどの思い入れもこの企画にないのだけれど。ほとんどの案は軽い一例として挙げただけだけのつもりだったのにいつの間にか全案(π君の脳内で無邪気に改悪された上で)投票対象にされとるし。まあ内輪で盛り上がってないので撃つ弾がなかったのは確かだろうけど。

あああ、まことイラい。やはりせめてセッティングは音頭取ろうか。後悔するのもなんだかな。掲示する企画説明はπ君に任せたが、正直あまり信用はしていないよ。