case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2013,6,24 AM2 【映画録『外事警察』】

ゆるめなんてなかった……。

ここ最近なんだかいい作品にばかり当たるせいで筆が乗ってしょうがないというのはありますけどね;

せめてあらすじだらだら書いちゃう癖は直した方がいいなあ。あんまり何を書くか決めずに書き出すこと優先で書き始めるからいかんのだろう。

ついでに、せめて文字ばっかりなんだからちょっとフォントサイズを調整しようと思ったけれど、スタイルシートが使いこなせない。今使ってるデザインテーマだと“body”のclassいじっても肝心の記事の部分に反映されてくれない模様。枠外の「<前の5日分」みたいなところにだけ反映される。どうなってんだこれ……。
誰か、はてなのえらい人、改善策教えてください……。


外事警察 その男に騙されるな』
英題:BLACK DAWN
S・D・P&東映、2012年
監督/堀切園健太郎、脚本/古沢良太

いきなり個人的な好みを言えば、核はもうやめときなさいよ……。
非核的な何かを主張したいのではないし、言うまでもなく原発関連に気を使って云々といった的外れな話に持っていきたいのでもなく、核爆弾を話のミソにするというのは映画的にもはや手垢がつきすぎているという話。それも「飽きた」とかではなく、大味な作品や野暮ったい脚本で便利に使われすぎて記号としてそもそも安っぽい香りがきつくなってしまっているということ。脊髄反射でギャグのような印象すら覚える、というのは言い過ぎにしても、核爆弾という言葉が出てくるだけでその作品はもう大味な印象を拭えなくなるのだ。シリアスもサスペンスも爆発を止めるために木端微塵である。もういっそ爆発させてしまったらどうだ?歴史には残るぞ?
本作も同様。脚本は公安外事課という名のキャラクターを活かしつつ、半島の南で核爆弾を完成させようとしていた北のテロ組織を壊滅させようというもの。こう書くとなんかもうスゴイな。手垢が腐り始めててハリウッドでもこれでせせこましいシリアスやろうとはもう思わないんじゃなかろうか。そりゃあもう銃撃サバイバルアクション大作でVFXバリバリのカーチェイスも上等ってなもんですよ。ニコラス・ケイジに予知能力までプラスしちゃいますよ(cf.『ノウイング』)
どうも日本のテレビドラマというのは劇場版をやるとなると途端にビアガーデンに行くオヤジたちみたいに気が大きくなって、好んで大味な作品をやろうとする傾向にあるような気がする。それまでちまちま地に足ついた話をやっていた分景気よくパァーッとやっちまおうぜ!みたいなノリだ。スケールの大きさというのは商業的に考えて確かに大事かもしれないが、安っぽさをわざと振りかざして豪快に見せるというのはそれはただの虚勢でしかない。実が伴わなければ当たり前だがスベる。映画館でアルコールのサービスがあるなら話は別だろうが。
一旦冷え込むと細かいところも目に付き始め、私のような加点法の輩も減点法に移行するものだ。韓国SWATがそんな初歩的なブービートラップに引っかかるわけないだろうし、引っかかっても設置グレネード一発で部隊壊滅って何をそんなに固まって動いているのか。手洗いに行く女子か。テロリストを一網打尽にするところでも大扉の真ん中にスクラム組んで弾幕張ったのは手榴弾なんて怖くないからですか。へーそうですか。韓国側の公安の潜入スパイが任務失敗の末に日本に情報リークした動機もよくわからないし、お咎めなしでSWAT引き連れてくるのもいかがなものか。いかがなものといえば日本の公安外事課が一般人を味方に引き込んで相手組織の内部スパイに仕立て上げるにしてもそれに全部任して頼みの綱はそれっきりで失敗されたら大慌てってオイオイ頭が悪いとかいうレベルじゃないだろう。事後の護衛もどうしたのか。ていうか核爆弾の解除コード書いてあるまんまじゃないですか。気がつくとつつく重箱の隅がなくなっているという異常事態に。
すでに夢も希望も失せ果てたテレビドラマからの劇場版でお察しといえばお察しながら、今度こそシリアス本格派路線だから大丈夫かもしれないと淡い期待を抱いてしまったけれど、結局大きく落胆させられた次第。せめて専門用語はわかるようにしてほしかった。

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