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case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2013,10,15 AM1 【映画録8-A『ブリッツ』『ホビット』『D-WARS』『es(エス)』】

お品書き

【映画録8-A】

【映画録8-B】

今日は全六本。

9月10月合併号、の中編です。

いつもどおり、ネタバレは「もしもあったらごめんなさい」でお送り致します。

9月13日『ブリッツ』


  • と、しかし最後だけなら一杯食わされた感じもしますが、脚本は総合すると痛快さがかなり微妙です。せっかくのステイサームなのに強面の活かし方とか全然クールじゃないあたりが自分にとっては嬉しくなかったんでしょうねえ。アクションも少ない。なけなしのパルクール
  • 主人公が怖いは怖いんですけど、やり方が嫌味でねちっこくて、リスペクトしたい怖さじゃない、ってあたりですかね。顔も怖くてガタイもいいんだからそんなことまでしなくてもいいだろうに、とか。見た目がガチムチ系じゃなければまた印象が違ったとは思います。ボクの好きなステイサムはこれじゃない。
  • 相棒が見た目や雰囲気の割にぐいぐい乗ってくるタイプなのがやや愉しかったです。予告編とかでまったく着目されていなかった「バディもの」としての成分を抽出するとそこそこ楽しめます。おかげさまでむしろ相棒の出番が少なさが際立つんですけど。明らかに余計なキャストがちらほらいるせいか。
  • で、反対に予告編が押しまくってた犯人、キレてはいるがガイキチというほどではないって前評判を聞いていたのですが、ここまでしょぼいとは正直思ってなかった…。

9月17日『ホビット


  • 清く正しくスピンオフ。
  • 指輪物語について本当にまったく予備知識がない、という場合は置いてけぼりもいいところになるんでしょうけど、大筋にはそのへんが絡んできませんし、そもそもわかりやすくて見せ方も面白かったですね。本作が初見ならサルマンやゴラムに首を傾げるかな、という程度です。
  • 古典だし、まあ、ビルボのモチベーションやガンダルフが彼を連れてった理由がイマイチなのには目を瞑りましょう。
  • ゴブリンとオークとトロルの区別が面倒なのが少し…。いやまあごっちゃでも特に問題はなさそうでしたけど(笑) 個人的にゴブリンの巣での逃走シーンが見応えあって一番好きです。二三回見返してようやくわかりましたが、ボンブールは元々二段上の橋を走っていたんですね。
  • さすがにまだまだ、竜を屠る光明も見えてませんし、指輪も登場はしましたが言及がスルーされてる状態です。第2部は来年二月公開ですか。首を長くして待っていましょう。


  • しかしドワーフつええな。主に生き残り力が。

9月21日『D-WARS』


  • なんだ韓流映画か、と侮るなかれ!CGにおいてはやや低予算気味ではあるもののそのセンスは抜群によい!!それ以外はッ!もう凄まじいまでにどっからツッコんだらいいのかわからない最低映画だよ!!!
  • 観賞中自分が何回「なんでやねん!」と叫んだかわかりません。いや正直超面白かったんですけど藁。
  • Wikipediaに該当ページ《D-WARS ディー・ウォーズ - Wikipedia》に集められている批評が完璧すぎるのもこれまた。「おそるべき編集、大根役者、どうにもならないストーリー、(後略)」、「ハリウッドリメイク版『ゴジラ』がよく見える」、「ドラゴンさえあればプロットなどいらない」etc…
  • まあしかし別にクソ映画が見たかったわけではないので正直不完全燃焼ではあります。こう、数で圧倒してくる怪獣映画って好きなんです。それを期待しちゃってたんです。
  • 韓流で怪獣映画といえば、グエムルはあのたぶんおじさんがなんか必死で頑張ってたのがニュアンスでひしひし伝わってきたような覚え。一方、電波とエスパーしかいないD-WARS。オオウ…。

9月24日『es(エス)』


  • おお、異常異常。
  • 途中からもう何が異常なのかわからない、というか、一周まわって正常なんじゃないかってくらい異常でしたね。極限状態における見かけだけの権力への追従とか、もう終盤フィクションだと分かって観てても納得できるものがありましたし。こうも人間が動物的な角度に偏って見えてくるとオエッてなりますね。箱庭ってこわい。
  • 役者の役作りってこれとよく似た精神状態と紙一重だったりするんだろうか、とは日頃よく考えることです。どこまでが役なのかわからなくなって全部が役に思えてきたらそりゃおかしくもなるでしょう。「役」とか「実験」とかの意識まではっきりしながら「のめり込む」という異常がまた面白いですよね。
  • 現実の実験が題材なのに恣意的なキャラが混じってるのはどうよ、とは最初思っていましたが、そんなものも呑み込んで凌駕するスタンフォード監獄実験。こわい。
  • しかしまあ主人公の精神性とかドラとの関係による影響とかは結局なんかよくわかんなかったんですよね。ガス銃だからってためらいなく連発するドラさんはかっけーです。起こることにはすべて意味があるって言ってたけど、あれがキーなんでしょうか。
  • 本作のリメイクですが恣意的なキャラがいない分より再現的と思われるエクスペリメントも気になります。あとそれから、集団ヒステリーの似た系統で『ウェイヴ』も。

【映画録8-B】に続きます。