case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2013,11,2 PM6 【映画録10-A『キャビン』『ゴーストライター』『ザ・レイド』】

本日は大学祭!

ではありましたが自分はあちこちガタがきていたので今日はお休み。顔を出すのは明日にして、そろそろ映画録の更新をば。

お品書き

【映画録10-A】

【映画録10-B】

  • アイアンマン3
  • デッドクリフ

本当ならここの一番下に『息子のまなざし』が入るはずなのですが、

観終わった後、完全に筆が止まってしまいまして。

感想を書こうにも、言葉という言葉がチープに思えてくるという、
久しぶりのあの地獄です。

エンドロールを観ながら自然に涙が流れたのもかなり久々で
しかもそのわけを自分で説明できないという事態。

また落ち着いたら特集記事にしてしまうかもしてしまうかもしれませんが、
今はひたすら白旗を振っております(;x;)/~

まあ、この観賞数なら更新のペースとしても順調ですね。

ただ、ツイッターを利用しなくなったせいか、
一作品あたりの文字量がまた多くなりだしていたりして、

しかも、最後にツイッターで流した『ゴーストライター』だけが、
とんでもなく短く、埋もれてしまっています。

いや、やっぱり全体的にかなり長いほうがおかしいですね。
また一作ごとの記事に分ける方式に戻した方がいいんじゃないかってくらい…(・x・;)

書き方はツイッターの頃を踏襲して箇条書き形式で、
観了直後にメモパッドに起こしているのですが、
やはり字数制限がやりづらいです。

ううむ、別アカとやらでも作りますか。
あれは自分で運用する分にはいかにもせせこましくあほらしくてどうも……。
だって存在自体がありもしない後ろめたさの証明みたいでしょう?堂々としていればいいっていうならたかがアカウントなんて一つで充b

前置きが駄文化し始めたので始めましょう。長い!

case.728の映画録はいつもどおり、ネタバレは「もしもあったらごめんなさい」でお送り致します。

10月23日『キャビン』


  • 新感覚ぅ〜……う〜ん……(´`;)。
  • 洋モノホラーとしては確かに斬新なシナリオかと。ただ、のっけからもう洋モノホラーの気がなさすぎて、ほとんどノンジャンルを観るような気構えだったせいか、非常に「あーそっちかー」というぐらいの感慨でした。
  • なんというか、日本のエンタメチックなのよね。あとオープニングがちょっとネタバレしすぎ。
  • どんでん返し的なオチをそこまで期待していたわけではありません。していたとしても、序盤からある意味堅実にザクザク削っていってくれたおかげで、あまり身構えずライトな娯楽として楽しめた気がします(指差してゲラゲラ)。むしろそれは超展開のそしりをうまく免れていたということなのかも。
  • 細部も大筋も非常に頭の悪い脚本ではあるのですが、洋モノホラーの枠内においてはそれなりに驚異的と言える意外性を、最初から枠を壊す観せ方をすることで軟化させることによって、展開の自由度みたいなものが大きく膨らませていたように思えます。それでたいていのものが許される範囲となった状態でお話をサクサク進めてくれるので、密度の高いものにもなっています。
  • 中盤までのお定まりのパニック映画展開+見え見えの裏方という構図は、存在自体がギミックになっているわけではなく、全くの出オチ。そのせいで途中ダレはするのですが、ただ悪趣味だっただけの裏方側の雲行きが怪しくなってきてからが非常に楽しくて盛り返してきます。最初から申し訳程度だったホラーっぽさが微塵も消え失せてからが本番ですね。
  • ただし、終盤に向かうにつれて脚本の頭の悪さの方も加速していくので、ディティールはそれなりに微妙。せめて裏方組の人間らしさは主要人物を使ってもっと見せてほしかった、と言ってそれを採用されると安いメロドラマ方面に行きそうですが(いやそれでもいいかな)。たとえトンデモな展開の物語でも、そこにいるキャラクターに感情移入したくなくなるわけではないんですよね。
  • なんて細かいことを考える余裕を初めとして何もかも、終盤に至って全部吹っ飛びます。作中の言葉を借りればパーティなのですが、祭りと形容してもいいでしょう。ホント、祭りが始まっちゃいます。その瞬間から、あ、あーあーあー、馬鹿だなこの映画wwwという感想がすべてになります。そこで誰もがウヒョー(’∀’)となって楽しめちゃったりするわけではないでしょうか、考えるのをやめたもん勝ちなのは間違いないっていう。


  • 読める!!読めるぞ!!(ラピュなんたら王
  • いや正直なところ、予告編をちゃんと見直せば「全人類のためよ」とか言ってる時点で大味なのは予想がつくというか……。
  • 全く関係のない不満をいえばセクシー要員はもうちょっとグラマラスな方がよかったなあ。フトモモはかなりエロいんですけど、せっかくストリップするならもうちょっとトップがこう……。メインヒロインも栗毛まきまきのエロカワなんだけどなぜかバストサイズは似たり寄ったりなのよね。パニック映画の側面を持たせるにあたってそれはどうか(憮然)
  • 終盤に出てきたモンスターたちの詳細って知りたいですよね。賭けのときにホワイトボードにもまとめられていましたが筆記体で読みづらいのでネット検索もつらい。オーディオコメンタリーやギャラリーにつけてくれてればよかったんですけど。
  • ぶつくさいいながら検索していたら、あったあった、ありました!ページタイトルにもある通り、ネタバレ注意です。賭けの対象に挙がってなかったものもあったようですね。
  • どうでもいいですが日本・京都シナリオに出てくるアジア系少女たちの手足が細長すぎてキコちゃんよりそっちの方がモンスターに見えたっていう。細いはともかく長いぞ。怖いぞ。:;(((;・`x'・;)));:

10月24日『ゴーストライター


  • 久しくこんながっつりサスペンスやってくれる映画を観なかったもんだから、疲れました(^_^;)
  • 陰謀知っちゃってドンパチ追い回されるいつものアレでしょーどうせ、くらいの舐め腐ったノリで観てしまって全力で土下座したい気分です。じわじわきてじりじり続く不気味さと緊張感を堪能すべきでした。ハリウッド型の分かり易いスリラーや最後だけ意味深程度のミステリに、いつのまにか慣れ切ってしまっていたんですねえ。
  • ただ演出が不気味なだけではなく、あれはどういう意図だ、誰の仕業だと、考えなくてはわからないこと尽くしなのですが、推論や容疑者は常に確固としてあります。問題なのは自分で考える意欲があるかどうか。頭を使わずに観たいとか、謎に対するはっきりとした答えの提示が作中にないような作品が苦手だという人にはオススメできません。
  • これの音楽と似た系統のを最近やたら聞くような気がすると思って調べたらものすごくうるさくてとかベンジャミン・バトンの音楽と同じ人なんですね。特別好きというわけではないつもりなのですが、ひそかに印象的だったんでしょうか。。
  • ちなみにわりと嘘のない予告編。嘘のない方が珍しいっていうのも悲しい話ですが。

10月25日『ザ・レイド


  • 「ハリウッドのアクションはかっこよくてもぬるい」などとぶうたれる我が弟君も舌を唸らせたという話だったので視聴。強すぎ!殺りすぎ!敵多すぎ!のフレーズでわりと話題にもなっていた格闘系アクション映画です。
  • 予告だけ見て半分本格ミリタリ的な制圧劇か(殺人狂だらけのマンションを特殊部隊が制圧する的な)とも思っていたのですけれど、実態はもっとシンプルで、格闘術炸裂する血みどろバイオレンス100%、一回転済み弩直球のすさまじい映画でした(’x’;)
  • 上映時間100分中、銃撃戦含めれば80分、銃がなくなってからの60分間、もうずっとバトルバトルバトルのノンストップ。SWATの一隊が麻薬王のアジト兼の賃貸マンションに突入して死闘を繰り広げます。ストーリーはそれだけだ!
  • で、実際その肝であるアクションが素晴らしくなければこんなに興奮もしないわけです。とりあえず主人公が銃も打ち尽くして孤立無援化して追い込まれるところからが本番なんですが、そっから60分間炸裂しっぱなしになるわけですよ。1対多数あり、タイマンありの肉☆弾☆戦が。
  • という書き方だけすると、マッハ!!!!とかジャッキー出演の何かを想像されそうですけど、恐ろしいことに敵が雑魚も含めて善戦してくるんです。主人公がスタイリッシュに決めるシーンもあるのですけど(ナイフ&トンファースタイルはめっちゃかっこいいです)、そうでないときは容赦なく泥仕合と化します。敵も味方も血とほこりにまみれながら死にものぐるいで殴り合うのです。そりゃあ主人公が勝ちますけど、雑魚相手でも僅差のときが多くてヒヤヒヤが止まらないのなんのって。
  • そんな主人公ばかりノンストップで60分も映していたらダレてくるのでは?
  • いいえ、この映画には主役がもう一人。それが最強の敵マッドドッグ。彼が出てくるのは中盤以降ですが、そっからは一切出し惜しみなしです。SWATの中隊長や主人公相手に全力真っ向勝負。もちろん拳で
  • 「銃は手軽すぎる。まるでファストフードだ」
  • ついには、っていうか初っ端からですよ。こんなセリフを吐いて相手の目の前で銃を解体し始めるマッドドッグ先輩。拳じゃないと興奮できないってアンタいつの時代の人だよ!
  • またそして彼も自分から格闘戦に持ち込んでおきながらくり広げるのは常に泥仕合という。いやそこがいいんですよ。確かに銃はお手軽すぎると同意したくなります。
  • しかもチビ!という点は特筆しておきたいですね。マッドドッグが戦闘狂のイカレ野郎だという紹介は登場より先にあるのですが、実物を見て背の低さに「えっ、こいつが?」と驚かされます。背の低いせいで上記の台詞もその時点ではそこまでかっこよくないのですが、戦い始めてからですよ。確かに泥仕合だけれど止まらない。相手を何度も追い込み、追い込まれても反撃の手をゆるめない。その強さの印象は多勢に無勢を切り抜ける主人公に負けるとも劣らず。雄らしさでは完全に上回っています。もはや野生のケモノ。
  • さらに主人公との最終戦に至っては、ちょうどマッドドッグ先輩はある裏切り者をシメてるところだったんですけど、まだわりと充分動ける状態のそいつを解放して、ちょっと手当されるのを待って、準備が整った主人公たちの間にわざわざ立って、挟撃からの2対1を自分から始めるという、暴挙。当たり前のように泥仕合。だが善戦。倒れない。反撃が止まらない。攻撃がちゃんと入る。防ぎ切る。追い詰められない。マジですごい。あれ、自分は誰を応援してるんだ?
  • 単純なアクションの激しさと、長尺であることと、痛々しいバトルに妥協がないこと。バイオレンスアクションにとってこれ以上の評価点はないと思いますし、こうきっちり揃っている作品も稀有なのですが、本作は、特に主人公+α VS マッドドッグ戦では、プロレスのベビーフェイスとヒールのようにアクション性におけるはっきりとした“善悪”みたいなものが見て取れないという点がすごく珍しい上に面白いんです。両者が勝敗や仁義とかではなく、ただ純粋に互いの生死のみを賭けて丸腰でぶつかり合っている様相。そこには相手を出し抜こうとか屈辱を与えようなんて意識を差し挟む余地も余裕すらもありません。存在できるのは殺意だけ。とにかく必死!
  • 実際この「殺らなければ殺られる」的な意識は特筆できるバトルシーン以外のこまごましたところにも散りばめられているんですよね。俺たちには生殺与奪を考えている余裕なんてないんだと言わんばかりに、逃げ出すやつも容赦なく撃ちますし、とどめのさし方は間違いなく過剰。局所的にではなくもう全体の雰囲気からひとかたまりの熱に精錬されて完成しているわけです。
  • その点への貢献をいえば、序盤より少し後からの肉弾戦ばかり特筆していますが、序盤の銃撃戦からもうすでに同じ様相を呈しています。特殊部隊すげーものではありませんからね。むしろ血みどろ具合で言えば序盤の方がすさまじくて、敵も味方もサックサック死にまくります。
  • 最序盤ではSWATが特殊部隊らしく効率的かつ隠密的に制圧をこなしていくわけですが、敵方に動向を悟られてマンション全部が敵に回ってからは作戦が完全に崩壊して後は上記のとおり。この急転直下で序盤から引き込んでくる感じからしても、シンプルな脳筋映画だと思わせておいて実のところかなり計算高い作品なのだと分かります。
  • いいですよね、ジェットコースターの設計図みたいに、緻密に計算された上でぶっとんだ勢いのある作品って。なんだか夢見がちじゃないしたたかな熱意がそこにあるような気がして、自分は大好きです。
  • ストーリーはシンプルにあれだけと書きましたが、実際はもうちょっとないわけではありません。敵方の幹部の一人が実は主人公と因縁があったり、SWAT側にも獅子身中の虫がいたり、アクションばかりで飽きないようにわりと絶妙なタイミングでそういったシナリオ的な要素が差し挟まってきます。あくまで添え物ですし、あえて物申すほど鬱陶しく悪目立ちしていた印象もなかったとも思います。他のレビューを見るとその点については個人差があるみたいですけど。
  • また音楽も!長くなるのでかっこよかったとだけ、しかし特筆しておきたいですね。とにかくかっこいい。ブレイクコア系の重たいエレクトロがグイグイきます。
  • 敵味方常に苦戦というのが印象的なバイオレンスアクション映画でした。刺激的な肉弾戦を存分に味わってみたい人にはオススメです。


【映画録10-B】に続きます。