2013,11,4 PM7 【川崎重工のクッパ・クラウン】
後輩からの受け売りですが、
日本のヘリは、背面飛行するらしいです。
川崎OH-1、通称“ニンジャ”
動画を探してきました。
アイエエエエ!?
前後に傾けられるのはなんとなくわかるので(重心が前で後ろにもローターがありますからね)、
宙返りやインメルマンターンは頑張ればできそうな気がしてしまうのですが、
バレルロール、いや、ハーフロールでもう充分
ぼくの中のヘリだとかプロペラだとかの概念がふっとびます。
動画を見ながら思わず「キモッ!」と叫んでしまいましたが、
知識のある人から見てもこれは変態の所業だそうで。
遠心力とか慣性とかそういう自分でもわかるめかにずむあたりのせいにしておかないと
頭がおかしくなって死ぬかもしれません。
ヘリにはちょっと思い入れがあるんですよね。
知識面はからっきしですけど、
形状からしてちょっと変態的……いえ、トリッキーなあたりに童心が惹かれるというか。
そこへさらに変態機動……いえ、超トリッキーな機動性が加わって、
なんだか物知らずだった幼い頃の憧れがそのまま実現されたかのような心地です。
たぶん、ミニチュア片手にやってました。戦闘機みたいなバレルロール。
日本の技術分野ってそういう“事件”が多い印象がありますねえ。
発想が独創的だとかエキセントリックだとかよりも、
誰もが子供のころ勝手気ままに思い描いたであろうものをふとしたときに実現させてしまう。
それがそもそもエキセントリックだと言えばそうなのですが、
海外の変態の趣きは、同じ童心が根底にあっても、
どちらかといえば“(子どもながらにできないとわかっていたからこそ)強く望んでいたものの実現”という印象が強く、
そういうのとはまた違う気がするのです。
日本の変態の趣きは“(無知ゆえに)できると思い込んでいたものの再現”だとでもいえばいいのでしょうか。
そのまま言い換えれば“(現実を知って)打ち砕かれた憧れの蘇生”とも言えますね。
あまりナショナリズムや邦画洋画よろしく物事をひとくくりにしてしまうのは好きではありませんが、
技術分野の変態性においては、国民として誇示したくなる何かが日本にはあるみたいです。
……お、おや? 前置きのつもりがひと記事分くらい書けてしまいました。
親バカエントリが続く予定だったのですが f(・x・;)
せっかくなので1枚だけ貼っておきます()
ゆねっちと、背景はユーリー・ノルシュテイン氏のアートブック『フラーニャと私』(徳間書店、訳:児島宏子)。最新作『外套』のためのえエスキース。
後で見返すとちょっとポージングとそぐわない感じになっちゃってるかなと思えたりもしてきたので、今日はこのくらいに。