2013,11,14 PM9 【劇場映画録『まどかマギカ新編・叛逆の物語』】
地域唯一の映画館は、毎週月曜はメンズデーだとかちょっぴり画期的仕様でして、
友人たちに誘われたこともあり、現在上映中の『劇場版魔法少女まどかマギカ[新編]反逆の物語』を、三日ほど前に観に行ってきていたのでした。
国産単発ものにテレビシリーズの劇場版からピクサーやドリームワークスまで、
そういえばアニメ映画というものを久しく観ていなかったようなのですが、
やはり、テレビアニメの尺ではできないこと、
映画の尺だからこそできる脚本と、与えられる興奮。
またさらに絵画的表現が直接的に盛り込まれた映像観を加えて堪能できたとなれば、
実写の映画とはまったく違った奥深さを、今さらのように思い知らされます。
そもそも近頃はおうちでDVD観賞にいそしむばっかりで、ちゃんと映画館に足を運ぶのが久々でしたね(笑)
大画面で見る絵の動き。反響する大音声に身をゆだねる楽しさ。
やはり映画館はいいものですね。大時代のように、住み込みで働かせてもらえないものでしょうか?
感想やネタバレは、今回子細にはせずにおこうと思います。
脚本に突っ込んだ話をしようとすると、何もかもネタバレになりそうでしたので。
そこがいいといえばいいですね。
お祭り映画感も充分に出しつつ、一本の映画としても秀逸なミステリサスペンスの脚本とあいなっておりました。
まどかマギカの本編を知らないとわからない内容だったので、そこは注意しないといけませんが、
わりかし、設定を結末まで網羅していれば、実際に本編を観ていなくても問題ないのでは?
映像からは予算不足を感じることもなく、
アクションシーンには目を見張るばかり。
涙ぐんでいた原因はまばたきをしていなかったせいです(笑)
また、心象風景や抽象的な表現が非常に思い切った贅沢さで振る舞われまくっていて、
ほとんど全編、いわゆる“魔女の結界”内描写のようになっていたと言っても過言ではありませんでした。
『輪るピングドラム』のそういった側面が好きだった人は楽しめるかもしれません(そうでないひとはわけがわからなくて嫌になるかも……)。
いい映画でした。珍しくDVDが欲しくなるくらいには。
一つ言えば、
確か、この劇場版について、新房監督がどこかで「心を強く持って劇場に来てください」みたいなことをおっしゃっていたはずですが、
確かに、でした。なかなか消化に時間のかかる内容です。
そこがまたいいと言えなければ、本当にたかがアニメなんですけどね。
魔法少女あなどるなかれ、なんてあからさまなどこかへの牽制が、とっくにはるか後ろの方に見えるくらいには、えげつないです。最近観たうちなら『藁の楯』ぐらいにはえぐい。個人的に期待値と比べるとしょっぱかった『アンチクライスト』と並べてもいい感じに趣味の悪い棚が出来上がる。
これに加えてどうしても言いたいことが一つあるとすれば、
「悪魔っていうのは、もっと悠々としているものなんじゃないの?」
これは映画に関する意見ではなく(そちらだとしたらむしろ称賛)、とある一人の登場人物にどうしても投げかけてしまいたくなる言葉です。
彼女は結局最後まで惧れを見せていた。
人の感情は無限でも、少女の器なんてたかが知れていたというオチですね。
さて、それはそうと、
期間限定特典の生フィルムですが、
どうやら、今ヤフオクに流せばほぼどんなフィルムでも観賞分のキャッシュバックは充分取れてしまうようです。
自分には持っている理由がありませんし、
わりと小さいものなので、なくしたりするのも忍びないですし、
写っているはオープニングで、へたり込んだほむらを囲んで4人の魔法少女が楽しげに踊っているところが三枚。
もう二枚は近影ですが、見切れてしまっています。
当然キャラの顔の大写しに高値がついているわけなのですが、一方引きのアングルながら5人揃っているというのはマニアさん的にどうなのでしょうか。
オープニングを集めている人もいそうですから、それだけでもちょっといいところまで行けそうですが…。
どのみちまだ出品をめんどくさがっているので、このままだと単純に旬を逃しそうです(^_^;