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case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

2013,11,18 PM11 【紅葉法事】

純日記

Kyoto - Daigoji


父方の法事にて、

17日に京都は醍醐寺へ行って参りました。

おりしも紅葉の季節でしたね。

天気も気前よく秋晴れで、

もみじ狩りなんてもう何年もしていないことでしたから、

目に赤、橙、褐色の踊る様は実にすがすがしく、

溜め息ばかりつかされてきた次第。


Kyoto - Daigoji

参道からすでにこの装い。



醍醐寺そのものは真言宗の有名なお寺ですね。

空海にもゆかりがあって、豊臣秀吉が大きな花見を催したとか。

なので桜並木の方が見応えのあるものだと思っていましたが、

もみじもまったく遜色ありませんでしたとも。

Kyoto - Daigoji

仁王様にご挨拶して、いざ弁天堂まで。

Kyoto - Daigoji

鐘撞き堂の脇を抜けて進むと、広い御池が。

Kyoto - Daigoji

Kyoto - Daigoji

赤い!


このあたりより奥にはいかなかったんですけれど、

弁天堂のそばのこの御池が、一番見事でした。

Kyoto - Daigoji

Kyoto - Daigoji

お天気のおかげで池が鏡に。

時折さざ波で乱れる様も美しく、不思議と見飽きる気配が訪れません。


御池を眺めて佇むマイブラザー。
Kyoto - Daigoji

時間がたつのを忘れて何もかもがどうでもよくなってくるとして見解が一致。

煩悩どころか自我ごと吸い込まれて帰れなくなるところでした。
あんまり冗談でないのがおそろしい。
ぼくは木であり水であり空気であり単なる世界の構成要素でしかなくて、アア……


Kyoto - Daigoji

昼食は参道脇のお食事処にて京料理

画像は鍋へつけて煮込む前の京野菜とつみれです。

たいへん上品な味わい。ついでにヘルシー。
食い気に煩悩を帰還させるつもりで挑みましたが、むしろ中から浄化されたような気分に……(^^;)

満腹になってから再び弁天堂に戻りましたので、今度こそ雲散霧消して空気に還りかけました。

Kyoto - Daigoji

傾き始めた午後の日の下、ようよう白くなりゆく僕……( д )


法要前の空き時間には三宝院や資料館の方も見学してきました。
基本的に撮影禁止なので写真はなし。

個人的には三宝院の屏風絵が面白かったですね。

卒研テーマが伊藤若冲と少々関係が深かったのですが、そのつながりからかクジャクの絵に特に目を奪われていました。タッチは違いましたが構図がわりと似ていたりもしたもので。

また、三宝院内の庭園にも息を呑む美しさを味わわされ、弁天堂の御池とはまた違って、かつてその庭を設計した庭師の思考を追おわんとして、瞬きをくり返したりしておりました。
いやもう欠片もわけがわかりませんし、庭師もすごい仕事だと感嘆ばかりしていた次第で……。

Kyoto - Daigoji

法要自体は30分程度。

祖父の23回忌も兼ねておりました。

ちょうど10年前の13回忌の折にも京都へ親戚一同が集まり、
そのときは、醍醐山の上の上醍醐まで登って法要をおこなったのですが、
数年前に落雷による火事があったとかで、今回は下でということに。

10年前といえば自分は中学生くらいだったので、
お山の上の様子とかは全然覚えていなかったのですけれど。

覚えていることといえば、ずんずん登っていける山登りが面白かったことくらい。

しかしながら、父方の叔父叔母はそれでもいいと言ってくださる朗らかな方ばかりで、
そうして覚えていることが今日に繋がり、
そしてまた今日のことが十年後につながって、
同じようにここへ来られればいいと言ってくださいました。

10年後ですか。
今回の法事は三十路のいとこ夫婦がほとんど準備をしてくださったようですが、
次回の折には同じように自分も子連れでお手伝いできれば面白いのになとさすがに思わざるを得ませんね。

そういう意味でパートナーが欲しくなってしまう歳にもなってしまいましたか。
と、我がことながらしみじみ嘆息したりもします。
恋愛には興味がないないと言ってきましたが、これはまた話が違うようで。
いや、子連れならすぐ行けるか?12人もおるし、小さいから持ち運びも楽だし交通費かからないし。

まあこればっかりは縁の問題ですからね。焦らずおおよそはちゃらんぽらんのままで。



ちなみに前日は、そのいとこの住んでいる滋賀県にお邪魔して、彦根城に参じてきました。

Shiga - Hikonejo

彦根城前の道。松が太い!

Shiga - Hikonejo

お堀のそばでも紅葉が始まっていましたね。

琵琶湖のそばで湿気が多いせいか、こちらはまだ京都ほど気温は低くありません。

Shiga - Hikonejo

入り口脇の大木。

Shiga - Hikonejo

敷地の中から見える琵琶湖畔、彦根の街。
車は多いですが、きれいないい街です。
残念ながらひこにゃんには会えませんでした。

そして彦根城

Shiga - Hikonejo

高知城より一段少ないですが、立っている台地の高さが違います。
傾斜の険しさがすでに城壁の役割を果たし、
周囲をぐるりと見渡せて、そばには湖まで。
籠城戦ではほぼ無敵ですね。残念ながら(?)戦国時代のお城じゃありませんけど。

Shiga - Hikonejo

梁がすごい形してます。高知城では見たことない光景。

他にも、矢穴や鉄砲穴がお城に直接ついていて、外から見えないようになっているとか、
階段がほとんど梯子みたいな急勾配で、とにかく敵を突き落とすことに特化していたりと
やはり地元で行き慣れた高知城と比べてみるのが楽しかったです。
天守閣の残っているお城は全国でも数少ないですし。

しかし、遊園地のアトラクションのごとく並んで待つ羽目になるとは……。
いや、そこは比べないでおきましょう。そうしましょう。


時間が余った上にお城のパンフと入園チケットがセットだったので、
玄宮園の方にも足を運びました。

Shiga - Genkyuen

さすがにちょっと暗い時間でしたね。
おかげで池の水が陽光を反射せず、鏡のようになったのもまた幻想的でしたが。

Shiga - Genkyuen

素人なりに鏡面にこだわっていくスタイル。
こちらの紅葉はもう少し先でしたね。

とはいえ醍醐寺は次の日でしたから、前哨戦としては充分に満足。

Shiga - Genkyuen

池のそばから彦根城

下の庵でお茶会なんかもできるそうで、
茶道の心得はまったくありませんが、機会があればあちらに参加してもみたいものです。
(学生のうちに茶道部体験とか一度いっとけばよかったかな…)

Shiga - Genkyuen

水際に住まうというのはやはり日本人の、いえ、人間の心なのでしょうか。
日本以外でも、やはり生命や心霊のモチーフとして水に関連するものが頻出してくるような気がします。


そんなことを体で感じながら、滋賀・京都二日間の旅を終了。

初日に半日新幹線に揺られ、翌日夜にまた新幹線で帰ってくるという強行軍で、
しかもその間ほぼ休みなしの観光しっぱなしというのはさすがに疲れ果てましたが、

此度は数年ぶりの家族旅行でもあり、
友人たちと行くのとはまた違って、濃厚なよい旅でした。

行きの駅へ向かうタクシーで、運転手さんに言われたものです。

「京都へ行くときは、しがらみを置いていかなくちゃあ」

確かに、自分のしがらみは都の方が吸い取って風に流してくれたようなものでしたが、
それでまったく構わないと思えるような場所だったのです。