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case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

「映画観てると途中で寝ちゃうんですよ」ってよく言われるんですけど

映画 徒然 ピックアップ

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実生活がひと段落し~

 

な~んにもきりょくがわかないぞ~

 

と言いつつこのところマジで更新できる気分ではなかったものを更新。

 

と言ってもやっぱり気力が湧かない~

試験終了の解放感に任せて映画は観に行っちゃったけど、帰ってきてぐだ~

 

なので~

 

しばらく前から一度記事にしてみたいと思っていたことを書いてみます。内容はズバリ、

『映画を観てると寝ちゃうんだけど、どうすればいいですか?』

 

 

きっかけは長氏のある日曜のつぶやきですが、似たような質問や告白はこれまでも何度か聞き覚えがあります。ていうか僕が雑談として人に振れる話なんてまさに「映画とお人形ばっかりで恐縮です('×')ヾ」なので、初対面の人とかに打診していくと必ず《映画で寝ちゃう人》がいるんですよね。そして恥ずかしながら口下手なので「ああごめんなさい失礼なことをお聞きしました、どうぞごゆっくりさようなら」と相成ってしまった経験もちらりほらり。

出会い厨とかじゃないけど!《映画で寝ちゃう》に対しては伝家の宝刀じみたものさえ思いつかない。ってなんかそういうのって悔しい!「こうすればいいよ」とか「こうしてみてはどう?」とか、申し訳程度でもいいから話を繋げたい!大人として!

 

常々そんな思いを抱えていました。ということで、

今日は、映画を観ながら寝ちゃう人がどうすればいいか、映画を観ながら寝たことが一度もない僕が、僕が会話でつまづかないために考えてみようと思います(笑)

※七津は生物学専攻ですが、本記事中の医学や生理学の知識はまったくの素人のものです。あしからず。

 

寝ない策1:ながら観

“ながらみ”と読みます。“ながらかん”ではない。

映画にだけ集中していると、外部に対して常に受け身で、目と耳と頭だけ働かせ続ける状態になります。体は椅子の上でスーパーリラックスです。わざわざ座り心地の悪い椅子に座ることもないでしょう。結果として寝ます。

 

じゃあ映画以外何かしましょう。何でもいいので目と耳と頭以外を働かせましょう。

オススメは胃袋です。

 

夜にご飯を食べると眠れなくなります。ていうか物を食べながら寝てしまう人は相当疲れている人です。

交感神経のはたらきで、口と胃が活発に動いている間は人間は覚醒状態になるのです。

お腹がいっぱいになると副交感神経の方がはたらきだしてやはり眠くなるので、適度にだらだらと食べ続けましょう。映画館のポップコーンは眠らないための最適アイテム。ダイエット中の方はご注意を。

 

おうちでDVDで観賞する場合は、肩から下を動かすのもオススメです。心臓より上の部分というのがポイント。肘から先だけ、あるいは指先だけの作業は効果が薄く、むしろ作業に集中力を使うために眠くなることもあり得ます。

 

あとはわりあい読書も効果的です。映画で寝てしまうのは、スクリーン(画面)と目との距離がずっと一定であるために、目が疲れてしまうからでもあります。読書に限らず、スクリーンから時々目を離して近くのもの、あるいは画面より遠くのものを見る口実を作っておきます。劇場では難しいですが、おうちでは簡単でしょう。読書が苦手という人は別に漫画でもいいんです。

ただしスマホやPCはやめましょう。映画のスクリーンと同じく“発光する画面”です。言うまでもなく目が疲れます。

 

寝ない策2:立ち観

肘より上の部分を動かしていれば交感神経が興奮して目が覚めます。じゃあ全身動かせばいいじゃないっ。

究極系は立ち身です。立ったまま眠る人はいません。映画のために120分立ちっぱなし。はい、無理ですね。苦行を強いてまで映画を観る必要なんてどこにもありません。

 

しかしおうち観賞なら、椅子から時々立ちあがるくらいのことはできます。金曜ロードショーのCMタイムを好意的に解釈しましょう。あるいはあえてジュース片手にしておいて、お花を摘むために立ちあがりましょう。生理現象には逆らえませんから自然に休憩が取れるはず。

 

ついでに腕を真上に伸ばしてストレッチしておけば完璧。と言いたいところですが、ここは落とし穴。普通にストレッチをしてしまうと、筋肉の緊張がほぐれて体がますますリラックスしてしまいます。そうなるともう安眠まっしぐら。おそらく座席に戻った瞬間、日頃の疲れがいい感じに忍び寄ってきて何もかもがどうでもよくなってしまうことでしょう。

かといって、せっかく取った休憩タイムにストレッチをするなというのも酷な話です。むしろ肩こりが気になってその先映画が面白くないでしょう。

なので、ストレッチをして寝てしまいそうだという人は、必ず下半身を重点的にストレッチするようにしてみてください。ウォームアップのつもりでも構いません。

そもそも眠気を払うために立ちあがる理由は何なのか。人間の太ももを走る太い血管は、《第二の心臓》とも呼ばれる大事な血のポンプです。肩肘を動かせば心臓がよく動くのと同じく、腰から下を動かせば第二の心臓が元気になって交感神経が目を覚ますというわけです。

 

僕も自宅でデスクワーク中に眠くなったらよく回し蹴りの練習をしています。足がつりさえしなければ効果覿面です。たぶん屈伸や階段の上り下りでもいいのでしょう。

 

寝ない策3:笑う

万策が尽きました(早い)。

もはや観る映画を選ぶ以外にありません。特に“笑い”は眠気を吹き飛ばすには最適です。笑える映画を観ましょう。

 

笑えるはずの映画で笑えなかったら、それはあなたが疲れています。映画なんか観てないで寝ましょう。

笑えると期待して観に行ったら全然笑えなかったら、それは映画がすべっています。あなたは何も悪くありません。

 

“笑う”という行為は単純に交感神経のはたらきを活発にするために、眠気が減退することに繋がります。昨今の研究では嘘かまことか、口角を上げるだけでも交感神経がたかぶるのだとか。笑えば脳も活性化しますし、肺もたくさん動きますよね。

 

この、肺がたくさん動く、という点に着目して、眠くなったら速く(激しく)呼吸をしてみるというのも一つの手です。リラックス効果のある深呼吸の真逆ですね。ただし、コツを掴まないと逆に酸素不足で眠たくなるようなこともあります。その状態を一分近く維持し続けると擬似的な過呼吸にも陥るためたいへん危険です。ポイントは、速いながらもしっかり吸ってしっかり吐くことですが、酩酊状態を察知したらただちに中断して、二度と挑戦しないでください。僕もオススメはしません。

 

同様にして、笑いすぎにも注意です。まあずっと笑ってるのも疲れますしね。

 

寝ない策4:寝る、ひらきなおる

どうやったって眠いときは寝るんだよ!

いろいろ試してみてもそう思ったあなた。この期に及んで七津ははっきり言いましょう。楽しむために観る映画なら、別に寝てもいいんです。

 

映画を観ながら寝たことがない七津のような人間に、この悩みがわかるまいと思うでしょう。確かにわかるとは言えません。僕は自分の眠気でたくさん損をしてきた自覚のある人間ですけれど、それでも映画を観ながら寝たことだけは一度としてありませんので。

 

とはいえ、です。いろんな人の話を見聞きしてきて思うことは、少なくとも《寝ちゃダメだ》という思い込みが、その人にとっての負担になっているだろうということなのです。寝てはいけないと思えば思うほど、そのストレスに疲れて寝てしまう、という節もあるのではないでしょうか。

 

これは僕が人の話から類推したものですが、読書が好きでよく読む人ほど映画では寝てしまうような気がします。なぜでしょうか。

少し難しい話をします。映画は絵画や詩、小説、音楽といったものの重要な要素を抽出してまとめあげた、総合芸術と呼ばれる代物です。そのために、観客が瞬間的に受容する情報量は、どの芸術よりも圧倒的に多様かつ多量で、しかもこれまたダントツの長期間に情報が供給され続けます。特に視覚や聴覚といったとても直感的な情報は、観客が何も考えなくても余さずに与えられてしまいます。

たとえば小説ならば、色や形、音や匂いといった直感的な情報を、読者は想像という名の領域である意味クリエイトしています。映画は直感的な部分についてこのクリエイトの余地がなく、ひたすら与え続けるだけ、観客はリラックスして受容するのみとなります。もちろん、“直感的でない”と言える、人物の心情だったり物語の繋がりやテーマだったりといった、いわば“思考的な部分”は小説にも映画にも共通してある部分です。が、この点は実は小説の方が圧倒的に高密度なのです*1。しかも、直感的な部分によっていわば助走がついている状態で、思考的な部分を味わえます。映画は助走なしで鈍重に間延びした思考的な部分に立ち向かわなくてはいけない。もう浜で泳いで足がつるかどうか以前に、クーラーのきいた車内から降りたくなくなるのもしょうがない、みたいな話なんですね。

 

学校の授業でもそう(だった)でしょう。先生が誰も当てないし予習も求めないような、100%受け身の授業は眠くてしょうがないはずです。言ってしまえばこの《授業》が直感的な部分であり、《テスト勉強》が思考的な部分に当たります。授業を聞いていなければテスト勉強もやりようがないのですが、授業が眠いのだからどうしようもない。

それが映画です。ちなみに自慢ではありませんが、七津は学生の頃、100%受け身の授業でも寝たことがありませんでした*2

 

しかし、映画は学校の授業ではありません。もちろん課題でも宿題でもありません。楽しみ、レジャーのはずです。あえて学校で言うなら、興味があるから出てみているだけの、単位不要科目の講義のはずです。

それならもう、寝てしまってもいいのではないでしょうか。いやもしかしたら、ちょっと居眠りして最後の30分だけ起きていた方が、頭もスッキリして残り30分集中できるのではないでしょうか。

それでどうしても、途中で寝てしまった部分がもったいないと思うなら、それはきっとあなたがそれだけその作品に強い興味を抱いているからのはずです。そうでないならもったいないとか、作品に失礼だとかなんて思う必要はないじゃありませんか。もったいないや失礼だと思うなら、きっと後で他人のノートを見るなり、先生に話を聞きに行くなりして自ら授業の補完をしようと思うはずです。いやさ、ストーリーの補完や解釈はこんなネットの隅っこで個人ブログをやってる好き者やレビューサイトに最初から丸投げすることにしてしまえば、映画は寝てもいいからとりあえず観るだけ観ておこうという話にもなるはず。

 

それこそ、映画なんて星の数ほどありますから、どうしても寝たくないなら寝なくても済みそうな映画を選んで観たって全然かまわないのです。無理に気取って『アラビアのロレンス』を観なくちゃならない理由なんてどこにもない。

逆に、それほどたくさんの映画があるのですから、どんなに映画が好きな人でも合わない映画というのは必ずあるのです。僕が映画で寝ないのは実は椅子に座っていると眠れないからに過ぎないのです。

 

こういうことを知って、万事気楽に構えておけば、映画を観るという行為自体はとても気安いものになっていくでしょう。

そうやって心の負担を減らしておけば、いつか本当に観たいと思える映画に出会った時、「でも、自分はどうせ寝てしまうから…」と思ってやり過ごしてしまうことにはならないかもしれない。食わず嫌いは何よりも損の元。引っ込み思案はさらに後悔の元。

 

僕は何も、映画は無理をしてまで観る価値なんてない、とまでは言っていません。むしろ作品によっては、無理をしてでも観る価値があると主張したいものもあります。イチ映画ファンとして。

でも、どんな人の人生にも、その人の生きる時間にも、無理をしてまで映画のために費やさなくてもいいくらいの価値が、当然ながらあるものです。

 

映画を観るときは、右手にポップコーンを、左手にはお気に入りの枕をお忘れなく。ハンカチ代わりにもなる優れモノです。

 

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笑える。退屈しない。

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ミステリーがお好きなら。展開が激しいので退屈しない系。

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※空気を読んでアクション・ファンタジー系・アニメ系も省略。

*1:映画で人物の心情などを台詞やモノローグなどを使って全部説明していたら尺もセンスもたまったもんじゃない。ということ。

*2:七津が映画好きなのは、映画が素晴らしいものだと思うからというよりも、映画の中に必ずある素晴らしいものを見つけて喜ぶのが好きだから。それが結果的に、受け身の授業の中でも好き勝手に能動的な姿勢でいることになっているものと思われる。