case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

映画録・番外(9月下・10月上)

寄生獣アニメ予想外にも旅行の見送りシーンでもう「うぐ…」ってなりました。来週観られるかなこれ…。

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目次


だらだらやってたら結局4回に分けることになっちゃった。

※ネタバレは抑えめですが、物語の核心に触れていることはありますので、要注意。


オススメ度早見(説明はあくまで一例)
・★★★★★…… 俄然オススメ。必見。人を選ぶことはあるだろうけど一度は観ておくべき。
・★★★★☆…… 強く推すわけではないけど誰でも存分に楽しめたりする。いい完成度と満足度。
・★★★☆☆…… 完成度はそこそこ。でも充分楽しんで観られる。
・★★☆☆☆…… ちょっと惜しかったり、好みが合えば楽しめるかもしれなかったり。
・★☆☆☆☆…… 雑談にも挙がらない。人にオススメする機会はなさそう。


9月18日『セブン・サイコパス

原題:Seven Psychopaths
2012年/イギリス/110分/映倫:R15+
(あらすじ)脚本家のマーティは、新作映画「セブン・サイコパス」の脚本執筆が進まずに悩んでいた。親友で売れない役者のビリーは、そんなマーティを見て、ネタ集めになればと「イカれた奴(サイコパス)募集」という広告を勝手に出してしまう。すると、ウサギを抱えた殺人犯や犬を愛するマフィアなど、おかしな連中が次々と現れ、マーティとビリーは彼らが巻き起こすトラブルに巻き込まれてしまう。(映画.comより)

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オススメ度:★★★★★

  • 先に、日本版予告編は嘘っぱちですので気を付けましょう。とはいえ本作ばかりは売るための苦肉の策だったと同情してしまわなくもありません。正直に予告編作ったら、たぶんわけがわからない。
  • 俄然オススメとしておいて何ですが、10人に観せたら10人が「これは面白いんだろうか」と首をかしげそうな作品です。少なくとも5人ははっきり「つまらない」と言うでしょう。ただの残り5人のうちほとんどはいいとも悪いとも言い切れないまま、「この作品どう思う?」と他の人に訊いてみたくなるかもしれない。そんな不思議な作品。
  • 僕の目には要するに、「みんなフィクションのサイコパスって聞くと話通じなくておっかないところが痛快な奴らに違いないって勝手にダークヒーロー扱いするけどさ、実のところ奴らはただめんどくさいだけの生き物だぜ?」と言ってるように映りました。手におえないという点は間違いありませんが、痛快な奴らかどうかというところまで、彼らは創作家の思い通りにはならない。もちろん「実はいいやつら」とか「それぞれ事情があるんだ」とかの結論になるわけでもない。ひたすらめんどくさい。劇中ハンスの「うんざりだろ?」という台詞が印象的です。
  • そんなめんどくさいものをわざわざ見たがるのはよほど付き合いのいい人間か暇人だけだろうとも思いますが(何しろ感情移入も至難で「だからどうした」で終わる話)、これって逆に言えば「人に期待を押し付けていないか?」という問いだとも思うのです。それに気づいた時、「セブンサイコパス」というタイトルからめんどくさくないものたれと思っていた自分を見つけ、はっとさせられます。その構造が円環的になってるのは面白いですね。
  • 本作は「セブン・サイコパス」という映画ができるまでの話(メイキング映像という意味ではありませんよ)なのですが、劇中の人間が「こうすれば面白くなる」「こういう作品にしたい」と語るシーンがいくつか出てきます。その語られる内容こそがまさに観客の期待する本作『セブン・サイコパス』であることも、上記のことを示唆しているように思えます。皮肉なのはそれを劇中で語る人物が揃ってサイコパスであるところでしょうね。
  • 本当のサイコパスっていうのは、映画のようにうまくいかない。それは当人たちにとってすらそう。頑張っても不細工なことや締まらないことばかりだし、映画の住人になれたような気すらしない。それでもサイコパスサイコパス。贔屓目にも常人には加えられない。彼らの居場所はどこにあるんだろう。そう問うのはしかし常人の価値観。サイコパスたちは何を思うのだろう。最後に主人公は「セブン・サイコパス」を完成させますが、その“結論”を我々は観ることができません。


セブン・サイコパス [DVD]

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9月20日『ムーンライズ・キングダム

原題:Moonrise Kingdom
2012年/アメリカ/94分/映倫:PG12
(あらすじ)周囲の環境になじめない12歳の少年サムと少女スージーは、ある日、駆け落ちすることを決意。島をひとりで守っているシャープ警部や、ボーイスカウトのウォード隊長、スージーの両親ら、周囲の大人たちは2人を追いかけ、小さな島に起こった波紋は瞬く間に島中に広がっていく。(映画.comより)

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オススメ度:★★★★☆

  • ホテルのときより脚本の毒気や影は抑えめ。骨子が少年少女の駆け落ちであるという可愛らしい印象も裏切らず、一見子供向けという印象。ただ『リトル・ランボーズ』のような妙な過激さとそこはかとない影とがいっぱしの青春ものじみているおかげで、ちゃんと大人も楽しめる内容となっています。「そもそも、大人が恰好良ければ、子供はぐれねえんだよ *1」みたいな感じ。
  • しかしあいかわらずアニマルに厳しいなこの監督は(・_・;)
  • 箱庭感が薄まっているとは言いましたが、森や草原などの野外のロケーションは正直かなり魅力的。一枚絵のこだわりのため、写真というか写実絵画的なおもむきも強くなっているのでしょう。主人公サムの趣味が風景画であることとも微妙に重なります。
  • わりとどうでもいいかもしれませんがティルダ・スウィントン(福支局員役)がうざい!いやうざい演技が上手い!「あなたたちは最低の保護者です」みたいな台詞のときの目と口の動きから手の仕草まであらゆる点が巧みすぎて、ホレボレしつつぶん殴りたくなりました(笑)。『サム・サッカー』のお母さんですよ。いやナルニア白い魔女と言った方がわかる人多そう。ちなみにマダムDも彼女(えー´Д`)。彼女以外も結構ブダペスト・ホテルへの続投が多いみたいですね。いっしょに仕事したことある人で固めるタイプなのかしら、ウェス監督。


ムーンライズ・キングダム [DVD]

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9月24日『キリング・ゲーム』

原題:Killing Season
2013年/アメリカ/85分/映倫:PG12
(あらすじ)旧ユーゴスラビアボスニア戦争で地獄のような戦場をくぐり抜けたベンジャミンは、退役後、家族とも疎遠になり、人里離れた山小屋でひとり静かに暮らしていた。そこへセルビア人の元兵士コヴァチが現れ、かつて戦場で出会ったベンジャミンに容赦ない戦いを挑んでくる。戦争の記憶を封印したいベンジャミンと、いまだ戦争を終わりにしていないコヴァチは、それぞれの思いを胸に、命をかけた戦いを繰り広げる。(映画.comより)

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オススメ度:★★★★☆

  • 退役した元軍人じいちゃんが、戦時の因縁で復讐鬼と闘わなくちゃならなくなる話。と聞いて想像していたものと比べると、結構いい意味で新鮮な“対決”映画であり、そして「終戦」を題材とした戦争映画でもありました。もっと感情移入できそうなら★5つでもよかったかもしれない。しかし本作に感情移入し切れるのはきっと、実際に戦争を体験したことがある人だけでしょうね。
  • “対決”映画として新鮮なのは、一方が理性をなくして手に負えない化け物だとか、じいちゃんが圧倒的不利な状態・状況にいるとかがなくて、兵士としての純粋な“実力”において拮抗した一対一の勝負になっている点。装備とか体調云々の問題さえも知識と技術でカバーする、完全なる“実力”の世界がそこには実現しています。しかも拮抗しているために、リベンジに次ぐリベンジ、反撃に次ぐ反撃の機会が均等に訪れ、どちらか一方の優位に偏り続けることもない。ちゃんと運まで実力のうちに入ってるのが印象的で、先の見えない面白さも提供してくれます。
  • この手の映画で一方が不利な場合が多いのは、観客にとって応援するべき側をはっきりさせるためでもあります。『インデペンデンス・デイ』で宇宙人を応援する人は少数派でしょう。敵味方が拮抗するということは、どちらに感情移入すればいいかわからなくなるということでもあります。この点で本作の間口がやや狭いは仕方がありません。僕としては敵味方のはっきりしている方が昨今は食傷傾向だと思うところですが。
  • 予告編の印象を裏切られそうだと思っている人のために一応フォローしておくと、ロバート・デ・ニーロの演じる退役軍人じいちゃんはちゃんとマジでかっこいいので心配いりません。序盤は実は彼が圧倒的不利なのですが、老いはしても体に染みついたままのサバイバル術で互角以上にまでひっくり返す展開には言うまでもなく胸が高鳴ります。一方、ジョン・トラボルタは予告編のクールそうな印象とは違って結構クセのあるキャラなので好みは分かれるかもしれませんが、後の展開を見ればわりとすんなり好きになれるんじゃないかとも思ったりします。
  • そうですね。戦争の区切りは人ではなく、それを始めたもの、国家間ならつまり国が決めるもの、でなくてはならないのかもしれません。そうでなくては「終戦」の意義はなくなるし、「終戦」に意義がないなら政治的手段として戦争もまた、その意義が見失われ破綻する。国が終戦と言ったら戦争は終わらなくてはならない。戦勝国アメリカらしい考え方だとも言えますけれど。



10月1日『母なる証明

原題:Mother
2009年/韓国/129分・映倫:PG12
(あらすじ)国民的人気女優のキム・ヘジャ、5年ぶりの映画出演となるウォンビンが親子を熱演する。貧しいながらも幸せに暮らしていた親子であったが、ある日1人息子が警察に拘束されてしまう。殺人事件の容疑者にされてしまった息子の無実を信じ、孤立無援の母は悲しむ間もなく、たった1人で真相に迫ろうとするのだが……。(映画.comより)

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オススメ度:★★★★★

  • 先に余談。『グランド・ブダペスト・ホテル』が疑似家族。そこから「こんなところに生みやがってぇ!」の『アシュラ』→『人生、ブラボー!』で「こんなに生まれてきてくれてありがとう」ときて、今度は「子どもの母親である以上は」的な本作をチョイス。ただひたすらカウンターを狙ってきただけですが、自分がいったいどこへ行きたいのかさすがに自問し始め気味です(^^;)。ちなみにこの後『そして父になる』、『プリズナーズ』、『ハリケーン・アワー』と、親子要素の絡むものが続きます(笑)。
  • で、本作はまさにその期待ドンピシャリで、五割方予想通りの真相・展開であったながら、残り五割と全体の内容は期待以上のやるせなさとえげつなさでした。「子どもの母親である以上は」からの「こんな子どもの母親であり続けるべきか」へランクアップ(?)。救いを求める観客の心を容赦なく叩きのめして、考え得る限り最悪の展開を持ってきてくれるあたりはさすが韓国です。根っこにどうしようもない“貧困”があるあたりもあいかわらず。邦題がこんなにマッチしてるのも昨今珍しいですね。
  • わりと言うことが思いつかない。とにかく嫌な話です。母親ってすごいねと思わせておいて、実のところは逃げ道ゼロのがんじがらめ。自業自得で自縄自縛まである。一周回って「母親って…す、すごいね…(゚ω゚;)」と言う以外になくなります。恥ずかしながら僕もまだまだ根っこが“子ども”なので、母親が自分を見捨てるという発想が本能的なところで受け入れられないのですが、それがそのまま本作の説得力にも繋がっちゃってるのが悔しいというか、はっとさせられるんでうすよね。自分もそういう節があると思う方はぜひご覧ください。
  • そういえば、同じく“貧困”が根っこにあってもミソンの親代わりの祖母がアレなのは、トジュンの母との対比と考えていいのでしょうか。それでトジュンの母がこのザマですから、またこれも嫌な話。どこの考察を進めても嫌な話です。ぜひご覧ください。


母なる証明 スペシャル・エディション(2枚組) [DVD]

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10月7日『そして父になる』

2013年/日本/120分/映倫:G
(あらすじ)大手建設会社に勤務し、都心の高級マンションで妻と息子と暮らす野々宮良多は、人生の勝ち組で誰もがうらやむエリート街道を歩んできた。そんなある日、病院からの電話で、6歳になる息子が出生時に取り違えられた他人の子どもだと判明する。妻のみどりや取り違えの起こった相手方の斎木夫妻は、それぞれ育てた子どもを手放すことに苦しむが、どうせなら早い方がいいという良多の意見で、互いの子どもを“交換”することになるが……。(映画.comより)

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オススメ度:★★★★☆

  • 家系というものの構成にあたってオスなんてものは種付けを済ませちまえば実際用済みでね(家計だとそうでもない)、なんて言うつもりはありませんが、自分には家畜の育種関連の研究に携わっていた背景もあり、本作や先日の『人生、ブラボー!』なんかを観たときには、遺伝学的に親である“オス”の価値みたいなものを考えたくなります。普遍的やあるいは局所的というよりも、経年と並ぶ継続的な価値みたいな。何を言いたいか自分でもちょっとわかりにくいですね。
  • ただ、上の『母なる証明』のところにも書きましたが、僕は根っこがまだ“子ども”なもので、観ているうちは父親的ではなくたぶん子供目線だったように思います。しかもこれが恥ずかしながらすンごい上から目線。“子ども”には主人公の良多さんがどうすればいいか、そりゃあもう最初からわかるってわけです。つまり「早くこの結論に至れよ」と急かすようにしながら観てたんですね。
  • いい意味でイライラします。少なくとも僕にとってその上から目線なイライラは逆に心地いいものでした。何しろ主人公もまたかつて子供だった“男”ですからね。こっちは「どうすればいいかわからないはずがない」と思ってるし、「それでもその選択ができない」その理由とか心情なんかも理解できるわけです。「気持ちはわかるけどさあ」というノリ。またこれが上から目線。かっこ悪い年上の同性を見てしょうがねえなあと思ってる自分に酔ってると言われればそれまでですが。
  • なんか自分の話ばっかりしてますが、そうやって素直に酔えるくらい本作がとても丁寧なのでもあります。バカ丁寧とも違う。基本的に全部がとてもきれいで心地いい。悪い人がいないのもいいですね。良多も斎木氏も、タイプは正反対だけど子供を愛してるのは本当だって最初からわかる。クソ親父がいない。彼らがひたむきに幸せの理想を追ってくれるからこそ、上からだろうが下からだろうが感情移入した目線を送る気になるんです。
  • また子役の使い方がいいですね。慶多くんマジ天使。斎木さんちの琉晴くんも、一見頭悪そうながら、野々宮の血か鋭い感性と積極性。彼らに無駄に台詞らしい台詞を与えていないのが何より好ましいです。子供の神秘性が印象的な台詞と相乗効果を起こすと思い込んでいる監督は後を絶ちませんが、演技という行為そのものが理性的な時点で神秘性も何もありませんからね。正直彼らが首を上下させて大きな息継ぎをしながらしゃべるのを見るだけでも失笑モノですよ。しかし本作の子供たちは、みんなとても自然で、演技をしていないようにさえ見えます。自然な子供はもちろんかわいい。子供がかわいくなかったら父親への感情移入も何もなかったはずです。



10月9日『プリズナーズ

原題:Prisoners
2013年/アメリカ/153分/映倫:PG12
(あらすじ)娘を取り戻すため法をも犯す決意を固めた父親の姿を描いたサスペンススリラー。家族で幸せなひと時を過ごすはずの感謝祭の日、平穏な田舎町でひとりの少女が失踪する。手がかりは少なく、警察の捜査も進展しないなか、少女の父親は証拠不十分で釈放された第一容疑者の証言から、彼が誘拐犯だと確信。自らの手で娘を助け出すため、一線を超える決意をする。(映画.comより)

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オススメ度:★★★★☆

  • 展開の読めないサスペンスほどやはり面白いですね。本作は上記のあらすじの通りの父親と、さらにもう一人、この誘拐事件を担当する若手ながら敏腕の刑事を主人公として展開されます。それぞれに事件を追ううち、父親は誘拐犯に直接迫り、刑事は聞き込みをするうちに別の事件が複数浮上することとなり、さらに独自に捜査を行う父親のことも警戒し始めます。この複雑に絡み合った脚本の様相だけでも一見の価値ありです。
  • 友人と二人で観ていたのですが、ロキ刑事のしている指輪はフリーメイソンのものだそうですね。妙に目につく撮り方をしているので何かあるんだろうとは思いますが、刑事の名前が異教の神たるロキであることと合わせて、彼が異端ということなのでしょうか。一方で父親の方は首から十字架をさげています。冒頭もあきらかにキリスト教と思しき祈りの言葉がナレーションで入りますし、事件が起こったのは感謝祭の日。ここまで揃っていれば何か宗教的なメッセージが隠されていそうですが、恥ずかしながらそういう対比が二人の主人公にある以上の考察はできていません。キリスト教に慣れ親しんでいればわかることも多いのでしょうか。知らないので他の以上に頭悪そうな感想文(^^;)。
  • ただ、キリスト教なんて全然知らないという人でも、先述の通り本作はサスペンス要素だけでずいぶん楽しめる逸品です。別々の方法、家庭で真犯人に迫っていく父親とロキ刑事。双方ともに呵責や欺瞞や過ちを抱えながらも、事件は少しずつ紐解かれ、同じ終結に向かいます。同じというのは少し間違いですが、その終盤のズレまでまた対照的で美しい。最後の最期でちゃんと重なったようにも見えますしね。これで考察のしがいもあって二度おいしいのですからある意味至れり尽くせりです。
  • 派手なアクションや過度にダーティな展開は期待しないように。ヒュー・ジャックマンの演じる父親は顔がすごく怖いし一線越える覚悟を決めた後は常に苛烈ですが、それでもまだ、おそらく誰が予想していたよりもとても静謐とした映画です。この静けさもまた宗教色の象徴でしょうか。ロキ刑事がすごくミステリアスな雰囲気を彼自身で醸し出してるんですよね。ちなみに一緒に観た友人いわく、彼の英語の発音はすごいセクシー。
  • 真相を類推すべき謎や、謎のままの謎、謎に見せかけてもしかしたら特に意味がないのかもしれないみたいな謎もいくつか残る物語です(おそらくそれで嫌な気持ちになることは少ないでしょう)。容疑者アレックスが口走る「彼は来なかった」の「彼」とは?アレックスは最初の一人なのかと思ったけど年数の計算が合わない?謎の男を殺した犯人はロリコン神父?ヘビのお兄さん(仮)は迷路をクリアしたってこと?またここでヘビやら神父やらが出てくるので、宗教的背景から読み解いて見えてくる必然性があったりするのかもしれません。


*1:伊坂幸太郎『チルドレン』より