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映画とお人形ばかりで恐縮です

2014,3,11 PM14 【劇場映画録『劇場版 モーレツ宇宙海賊 −亜空の深淵−』】

観てきました、劇場版茉莉香船長!
最寄りの劇場での公開終了すんでのギリギリで、余暇がスポッと上映時間に重なる幸運。

P3の劇場版も見逃したしもうアニメ映画はおうちでもいいかな気分になりかけておりましたが、いや観に行っといてよかったです。大スクリーンであのTVシリーズでも迫力のあった船長のフトモモを拝める機会なんてめったに宇宙艦隊戦を観られたわけですからね。
内容も充分満足のいく出来栄え。ていうかめっちゃ濃かったです。


以下感想本文。一応ネタバレなし(※内容には触れています)。







《モーパイの魅力120%凝縮の濃厚お祭り映画!小ネタもフトモモも満載!/少年目線の茉莉香おねえさん!》

前置きにも書きましたが思ってたのの数倍出来がよかったです。感動したというほどではないにせよ、どちらかといえばファン必見的な意味で。

脚本の骨子は王道。予告でも出ていた謎の少年を主格に据えて、やや古臭い“少年と父親”をテーマに彼の成長を描くものです。古典的スペースオペラの現代的再編とも言えるモーパイに、この古臭さは絶妙なマッチング。

骨子はこのように手堅く。問題は内容の濃さです。前置きでも書きましたが本当にめちゃくちゃ濃かったです。90分まるでノンストップ。怒涛のモーレツ☆パイレーツ!モーパイで出来ることとモーパイがしたいことをもう詰め込めるだけ詰め込んだって感じで、観賞後の充足感が半端なかったです。

何より、そんだけ詰め込んでほとんど荷崩れ起こしてないのがいいところでしょう。弁天丸や海賊営業だけじゃない、ヨット部やランプ館やブラスター・リリカやセレニティやジェニー先輩やリン先輩、そして電子戦。各要素乱暴にぶち込まれているわけでもなく、しかしちょっとずつつまみ食いのように乗せているわけでもなく、イイトコ取りで押さえるところはきっちり押さえて、すべてに存在感があるのに食い合っていない。脚本がシンプルなこともあるでしょうが、それにしたってこの調和の取れ具合は、並み居るアニメ劇場版でお祭り仕様の(人気のあるキャラや要素をとにかく出しまくる)作品の中でなかなかお目にかかれるものではありません。要素の絶対数が小さければともかく、あのモーパイです。元のボリュームから考えると「よく詰め込んだな!?」と目を剥くことしきりです。

さらに、ここまで脚本的な“要素”を詰め込んでおきながら画面上に小ネタが多い多い!
これもまた怒涛のごとしで、たとえば、ネットを介した情報収集の様子が画面に表示されれば既視感バリバリの掲示板まとめサイトやらニュースサイトやらが並んで、文面も抜かりなくそれっぽくて多彩。背景には常に何か気になるものが映り込んでいますし、人物の脚本とは関係ないちょっとしたつぶやきや仕草なんかも確実にツボを押さえたものを入れてきてまるで隙がありません。むしろわずかでも隙があれば何か差し込まないと気が済まないといった趣き。もはやこの小ネタの情報量、到底一度や二度の観賞で観尽くせるレベルではございませんでした。
そう、ひとつ難点があるとすれば、本作を一度で観尽くそうと頑張るとめちゃくちゃ疲れるんです。ていうか人間には不可能です。くり返し観るしかありません。なんて贅沢な悩み!

アッハイ。円盤買います。いや、前々からTVシリーズも手元に起きたいなと考えてはいたので。

唯一残念というか思ってたのと違ったところといえば、TVシリーズのラストの“あのあと”がどうなったのか、特に影響のあったらしいところも何も描かれていなかったんですよね。言うなればTVシリーズに対してワンピースやコナンなんかの劇場版と同じような位置にあったわけなのですが、時系列的に言ってTVシリーズの最終エピソードより前の話というのはあり得ないでしょうし。ちょっとネタバレかもしれませんが、そのあたりを期待して見た人はもやっとしたかもしれません。あるいは自分がTVシリーズ版の最後について何か誤解か記憶違いをしているのかもしれませんけど。

あと、ちょっとヒルデの件が回収し切れてなかったような……。

さて、大まかなところの感想はこんなところ。細かいところは上記の通りの濃密ぶりですので語ってると大変なことになるのですが、しかしモーパイファン、というか茉莉香船長ファンとしてどうしても外せないのが、船長のフトモモ本作における茉莉香船長の新たな魅力の方向性、です。
(いや、実際フトモモもたっぷりカットが用意されてて最高だったんですけどね。ありがたや、ありがたや…)

とりあえずお墨付きのむっちりフトモモの話は置いておくとして、TV版からすでに発揮されていた茉莉香船長の魅力といえば、健康的で溌剌として行動力のある、どちらかといえば女の子的ではあるけれども、きりっと太眉の似合う“かっこいい”キャラクターにあったわけです。そんな中に時折除く年頃の女の子らしさやかわいらしさもまたギャップとして魅力的ではあったわけですが、それも愛着、愛嬌として「船長」と呼びたくなるようなキャラクターでした。
これは、TVシリーズにおいて茉莉香船長の置かれている立場、もとい、環境や人間関係によるものだったということに、実は本作を観て比較して初めて気がつきました。

弁天丸などにおいて海賊としての茉莉香は、熟達のクルーや保険会社や顧客に囲まれて、どちらかといえば背伸びをしなくてはいけない立場。女子高生としての茉莉香は年相応(にしてはめっちゃ優秀ですが)で、部活には先輩もいますがどちらかといえば同級生の女子たちと気安く親しみ合う自然体。後半ではかわいい後輩たちが加わってきたりもしますが、それはそれで頼り甲斐を示すことで背伸びの後の成長を見せる機会となります。なによりクルーたちとは仕事の関係、ヨット部の仲間やチアキちゃん(ちゃんじゃない)やグリュたちとは同性同士で、至って健全なやり取りをしかしないため、いわゆる色気のある展開にはなりません。こちらは純粋に加藤茉莉香の“人としての成長”を愉しむことができました。TVシリーズでは、そんな一種の父性的な目線で彼女を捉えさせられていたのです。

対して劇場版は、主人公は茉莉香でも主役はあの謎の少年・無限彼方。彼が弁天丸に乗り込むことで、当然作中に、「彼の目線から見た茉莉香」が登場することになります。
この目線は同様の登場人物のいなかったモーパイには、今まで存在しなかったものです。そしてこの茉莉香船長は、ぼくが男だからでもあるのでしょうが、度肝を抜かれるぐらい新鮮でしたね。

「無限彼方の目線から見た茉莉香」とは、「少年から見た年上の女性」です。
しかも女子高生。適齢期!(下品で失礼)
男性ならきっと誰でもわかるでしょう。小学生か中学生くらいの頃、高校生や大学生くらいのお姉さんを目にするだけでときめいたり戸惑ったりしたあのどうしようもない気持ち。彼方に感情移入することで、茉莉香船長を急に“女の子”ではなく“女性”として意識させられるのです。

ていうか茉莉香船長、実のところかなり美人な上にスタイルもいいですし、出るとこは出ててむっちむちですからね。あの下まつ毛のぱっちりした大きな目で至近距離から目合わせられたら思春期のボーイなんてイチコロ必至。
もちろんスタッフはわかった上で演出してきますよ。思わず下から上に向かって眺めまわしてしまったかのようなショットとかを、彼方くんの視線と連動するような絶妙なタイミングで入れてきますし。気絶して目が覚めたら同衾してて胸元チラリ、なんてお約束も。

あと、普段の茉莉香さんが色気を意識させないのは、女性的な魅力を助長するような動作(モジモジしたりとか、そういうしゃべり方とか)をしないせいでもあります。これは父性的な目で見ると健康的な印象が強く、結構安心感みたいなものを覚えるようです。対して異性として捉えると、途端にこれは、茉莉香が自分の女性的な魅力について無頓着であり、裏を返すと、そういう対象として人に見られることを予想しておらず、無警戒で無防備な様子として映るのです。性に免疫のない少年なんかからすれば、“茉莉香さん”の無警戒ぶりは期待と不安を同時にかき立てまくるもの以外のなにものでもないことでしょう。世間ではこういうのを「魔性」といいますね。茉莉香船長はカッコよさも併せ持つので「撃墜王」としておきましょう。

いやー、恥ずかしながら堪能しちゃいましたね、彼方くんの少年ハート。
茉莉香船長に至っては、もともとのかっこよさは、女性的というか女の子的な魅力とも融合しつつも、いわば男性的な要素でもあったわけでしょう。それが別の視点から見れば魔性に変わることがわかって、茉莉香船長が充分そのスペックを満たしてもいると分かった以上、いよいよもって神格化せざるを得ないような気がしてきました。
夏にこの劇場版使用の茉莉香船長フィギュアが発売されるのですよね。フィギュアは何年も前に初めて一度買ったきり、置くだけのものなら集めることはすまいと考えていましたが、この勢いだと予約を入れてしまいそうです。神棚にあげて毎日拝むんですね、モモガミサマを。

おまけに、入場特典の吉井ダン先生がイラストを手がけたポストカード(↓)

むっちむちやぞ!!?
ダン先生知らなかったけど、漫画版シンフォギアの人なんですね。確かにあの作品はわりと筋肉質のむちむちが栄えそう。

ちなみにアニメイトの連動特典のことを寡聞にして知らなくて、調べてみたらちょっと上の感想と関係のある経緯と動機でどうしても欲しくなり、ヤフオクで落としてきました、ついさっき。*1

こうなると公開4・5週目特典のあきまん氏先生作のポストカードも揃えたくなりますね。しかしこっちでの公開はもう終わってしまうので、手に入れたければヤフオクですか。
前のエントリでお金使いすぎ反省したばかりですし、フトモモで満足しておくのが無難ですねえ。


モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) [Blu-ray]

モーレツ宇宙海賊 1(初回限定版) [Blu-ray]

劇場版のDVD/BDは予約すらまだのようですね。


劇場版 「モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-」 加藤茉莉香

劇場版 「モーレツ宇宙海賊 ABYSS OF HYPERSPACE -亜空の深淵-」 加藤茉莉香

むちむちどころかマシュマロなモモガミサマ。