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case.728

映画とお人形ばかりで恐縮です

ドールとか入れればいいんじゃない?(聡明)

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自分用にボストンバッグを買ったが中身がない。

学生時代は比較的かっちりした服装が好きで、カバンもずっとほとんどビジネスバッグで済ませてきた。だがもうさすがに四六時中かっちりし続けるのがしんどい。休日は着崩すことが多くなってきて、そうなるとビジネスバッグがどうも胡散臭いようだ。運び屋じみている。

ゆえに思い立って比較的カジュアルなカバンを買った。ボストンバッグ。シンプルな茶色の本革。革のボストンはそれはそれでロマンだ。ただし持ちこなすには貫禄がいる。今まではちょっとハードルが高かった。しかし少々くたびれた格好の方が似合うとなれば、今の自分からなら手が伸びる。本革の匂いもまたいいものだ。

 

問題は中身だ。調子に乗ってちょっと大きめのを買ってしまったが、そうでなくてもボストンは物がたくさん入る形状をしているだろう。中身がないとつぶれてしまう。つぶれたバッグはほとんど空に見える。バッグにもよるだろうが、荷物もないのにバッグだけ提げているような姿はなんだか間抜けだ。ビジネスバッグなら常に形が整っているので気にしたことがなかった。バッグを持つためにはバッグの中身がいる。

 

実際にいつも空っぽのバッグを持ち歩いているわけではない。ただその「いつもの中身」というものが、これもそれほど容量のないビジネスバッグ基準になっていた。ミニノートとボールペン、ハンドタオル、文庫本一冊、屋内用メガネ*1の入ったメガネケース、目薬、使う用事があるのならノートPCと、ほとんどこれだけである。というか一番入っているときでこれである。スマホや財布はカバンに入れない。いや入れたところで容量を食うわけではないだろう。カメラは持ってないし、ウォークマンは特に必要ないと思っている。着替えを携帯する趣味もない。道行く人々はいったい何をカバンに詰め込んで歩いているというのか。そもそもカバンって必要なのか? 外出する七津の必需品はメガネケースのみだ。片手にメガネケースをもってぶらぶらしている若い男がいたらそれは八割方七津だ。残り二割はバイロケーションだ。

しかし、手ぶらで街を一人歩いているときというのは妙に心もとないというか、何より自分の胡散臭さが気にかかってしまう。カバンを持っていないと、用もないのに街をぶらついているような感覚に襲われる。

だからカバンに詰まっているのは、おそらく「用事」だ。人は家を出るときにそれを身に着ける。落とさないように、かつ、人にわざわざ見せなくて済むように、カバンの中へ入れるのだ。

 

自分ももっとカバンに詰めよう。そう、タオルケットとかがいい。見せない限り、用事がないとはバレないのだから。

 

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*1:七津は重度の乱視なので、必要に応じて度の違う眼鏡をかけ替えないと眼精疲労が冗談では済まなくなる。