ドルシネ・サロン第7回『喰女-クイメ-』
- ドルシネことcase.728の《ドールdeシネマパラダイス》は我が家のドールたちのダベリ場です。映画に関する話題をそこそこ真剣かつテキトーに。
- ネタバレは少なめですが、物語の核心に触れていることはあります。今回は普通にネタバレ注意。
- ドールたちの設定は我が家のオリジナルです。詳しくはブログ紹介記事を参照。
『喰女 -クイメ-』
オススメ度:★★★☆☆/満足度:★★☆☆☆
(シェツゥ)好きすぎて殺しましたって正直そんなに怖くないんだよね。
(くうり)いや十分怖いですし、藪から棒もいいところですねまた。非常にとんでもない。
アイドルが好きすぎて、そのアイドルに髪の毛詰めた万年筆贈ったりする人もいるんです。殺害はそういう“行き過ぎ”の最高峰だと思いますけど。
おう、実話やめーや、くーちゃん。現実のことならそりゃ怖いさ。でも映画とかのフィクションの話。それも本当に「殺しました」って情報だけで怖がれるかって話ね。もちろん誰が殺されたかにはよる。
(ハロルド)先日レンタル開始された『喰女 クイメ』のご感想ですわね、それ。
正確には『喰女 クイメ』の、オチについてだけね。
スリラーフリークのハロちゃん的にはどうよ、あのオチ?
本当にオチだけについてでしたらまあ、蛇尾と言うほかにありませんわね。
海老蔵の見ていたものが夢だったのかなんなのかはっきりしない、という点は不気味で面白いと思いましたけど、とりあえず柴崎的には海老蔵を殺していました、というのは、あまりにもストンと落ちすぎですわ。
納得できちゃったわけだ。そりゃああの女なら殺しもするでしょうよと。
だって、「無いものを産もうとした」あのシーンの方が断然ピークでしたもの。
そうだね。あのシーンこそ三池監督らしかったし。キリキリキリ…。
わたくし度々思いますの。敵も味方も殺すより、生きながらに恐ろしい目に遭い遭わせる方が何倍も怖いのではありませんか?
(ゆね)本当に怖い「殺し」は、「殺した」って結果よりも命があるうちの方、前提や過程に目を向けられるやつだ、とも言えるっす。
お。ホラーにうるさい子が出てきた。
自分を置いて面白そうな話してるなんてズルイっすよ、ツゥ子姉さん。
さっき誰が殺されるかにもよるって言ってましたよね。たとえば極端に、柴崎が殺したのが海老蔵“以外”全員だったらどうっすか?
笑っちゃうだろうね。怖いかどうか以前にすごい理不尽だから。
しかし全くの理不尽でもないんだね。落ち着いて「なぜ?」と考え直してみる。なぜ全員殺したのか。いや、なぜ海老蔵だけ殺されていないのか。うん、まあ答えは言うまでもない。けど、観る側の感情としては理不尽度が増したように思える。
ぶっちゃけ海老蔵なんかやっちまえばいいってだいたいの人が考えると思うんすよ。そもそも柴崎がキレちゃったのも移り気の海老蔵がいくらか悪い。その海老蔵がやられずに他の人が、しかも海老蔵にまだ色目を使われた程度の人とか関係ない人まで。もちろん海老蔵も柴崎の手の中に落ちる。落ちるけれど生きているから、“また”もあり得る。おや、これってもしかして、海老蔵さえいなくなれば全部解決するのでは…?
要するに、業が深いのですわね。状況そのものが罪深いとも言えるでしょうか。
まあさすがに“全員”だとおふざけが過ぎますわ。“海老蔵の気が移りそうな女性は全員”くらいがちょうどいいのではありませんか?
伊藤英明も殺しとこう。
ぶっ。
それは…新たな誤解というか憶測を生みかねませんわね、真面目な意味で言いたいこともわかりますけど…。
盛り上がってるとこ恐縮ですけど、さっきから役名じゃなくて役者名でしか呼ばない理由は何なんですか?
そりゃあ、おまいさん。
無粋ですわ。
わかってるくせにぃー^ω^
うだうだ言ってるわりに楽しんでるんですねこのトリオは…。
喰女-クイメ-・作品情報
2014年/日本(東映)/94分/映倫:PG12
監督:三池崇史/企画:市川海老蔵、中沢敏明
原作:山岸きくみ/脚本:山岸きくみ
キャスト:市川海老蔵、柴咲コウ、伊藤英明、中西美帆、マイコ、根岸季衣、勝野洋、古谷一行
<あらすじ>
俳優の長谷川浩介は舞台「真四谷怪談」で主人公の伊右衛門役に抜てきされ、恋人でスター女優の後藤美雪と共演することになる。美雪の推薦もあって大役を射止めたにもかかわらず、共演女優との浮気を繰り返す浩介に対し、お岩を演じる美雪は嫉妬や疑心を募らせ、やがてその愛憎は舞台と現実との境界を超えていく。
(映画.comより)
映画『喰女-クイメ-』予告編 - YouTube
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